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2010年10月14日 (木)

『4TEEN』

新潮文庫の100冊の時に買っておいた 石田衣良の『4TEEN』(新潮文庫)を読む。直木賞受賞作。
14歳は永遠だ。4人の少年の話。しょっぱなから病気のことが出てくるとは思わなかった。しかも重病だ。病気も恋も性も親の事も友達づきあいの事も、みんなそれぞれ悩みがある。そして子供の時代はズケズケと人の悩みを直視する。違うということに敏感な年。面とむかっていじめたり、身体をはってかばったり。ひたすら我慢したり。 空気を読んで、なんとなくやり過ごすとか、触れないでおく残酷さとは違う。 大人とは違う、無骨な対処の仕方に教わることがおおかった。
まじめなことをちゃんと話すってことの大切さを、うまく描いている。下手したら、道徳の教科書になるギリギリの線のようでもある。「相手のことを思ってする」ということは、「よかれと思って」という 一種の いい人になりたい私 というイヤらしいものではない。自分のしたコトに、持てないなりにも 必死で責任を持つ。必死で考える。周囲に、これでよかったよねと同意を求めて、自分の責任を軽くしたりしない。 必要以上に自分一人で抱え込んじゃう不器用さ。そういう、強い力をいいなぁと思った。
友達って、似ているから一緒にいるのではないのだ。好きだから一緒にいるのだ。違って当然なのだ。

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