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2010年10月16日 (土)

東大寺展

覚書

先週、東京国立博物館 平成館に「東大寺展」を観にいってきました。「東大寺展」 初日で、東博年間パスポートの期限がきれちゃう。 ちょうどいいので観に行こうと 同じくパスポート保持者の母と一緒に。 平成館の入口のエスカレーターに乗っているときに、「そもそも、何故 東大寺展が見たかったの?」と質問されました。 ここまで来てから、その質問?
東大寺展ときいて、もしや大仏が東博にいらっしゃるのでは!?と驚きました。そんなことはありませんでした。 母は頭だけ来るのではないかしら?と不謹慎なことを言っていました。奈良に胴体だけ残すところを想像すると・・・
大仏はこなくとも、沢山のお宝が来ていました。 バーチャル大仏というのが目玉のようです。 12分ほどの映像。ちょっと宗教法人っぽいところもありましたが、『華厳経』に説かれた世界観を表した 台座の蓮弁の説明が面白かった。天平時代のものだそうです。 以前、大学の授業で、特別に台座に乗せていただいたときに見たことを思い出す。 バーチャル大仏、案外いい出来でした。手を合わそうと思う人もでるかも。 立体感というより、大きさ重視のバーチャルぶりでした。
バーチャル歌舞伎ってどうでしょうと思う。シネマ歌舞伎より見たい。 精密に再現というより、大袈裟感重視の映像なんていいのではないかした。 バーチャル歌舞伎座があったら、泣いちゃうかも。
実は、この展覧会は そんなに期待せずにみにきました。そんなテンションでみてみると、割と面白かったです。
国宝の「誕生釈迦仏立像」。天上天下唯我独尊のアレです。プヨプヨ感がかわいらしかった。小難しそうなお顔つき。
釈迦は、摩耶夫人の右脇下から生まれると直ちに七歩あゆんで天と地を指し、「天上天下唯我独尊」と唱え、九龍が香水を灌いで祝福したそうです。そんなことも、ありそうと思える像でした。この故事にのっとり4月8日の仏生会は、本像に水をかけて仏誕を祝うそうです。
大仏殿前の八角燈籠(国宝)を、この展にもってきていました。大仏殿前にあるときよりも、ずっと大きいものに感じました。東大寺にいくと、大仏がみたくて ついこの燈籠を素通りしていました。立派なものでした。こういう機会がないとしげしげと見つめることはなかったかもしてません。
まずは、大仏造立のときの苦労のコーナー。聖武天皇と光明皇后は、夭逝した皇子の菩提を弔うためだけでなく、天然痘大流行など 多くの人々が亡くなくなる世を憂い、皆が幸せを感じる世界を願って巨大な仏像を建立という大事業を発願したそうです。大仏造顕の詔 「一枝の草、一把の土を持って、像を助け造らんと請願する」 人々が工事に自由に加わることができ 日本の隅々まで「ほとけ」の教えを行き渡らせ、理想的な世界にすることをめざしたそうです。 願うよりも、それを実行する人の努力たるやいかなるものか。まずは、行基(ぎょうき)の苦労に思いをはせる。 
大仏の開眼供養会の豪華さを現す展示も面白かった。セミの形の銀製金具の精密さに目を奪われる。花の彫刻の中の鍵穴に、鍵を差し込みあけると、一部分がはずれ扉が開く。一部分が蝉の形をしていました。鍵穴もみえないほど小さなものなのに。展示物の横で画像説明がありわかりやすかった。
次に、平重衡による東大寺・興福寺を焼き尽くす大火のあとの復興の苦労のコーナー。今度の苦労人は重源と公慶です。 以前授業で東大寺を訪れた際にみた 重源の、苦労の多い姿の坐像を見た印象が強く残ってます。 今回の展示でも 重源最晩年の肖像彫刻のこの像がきていました。やせ細り、背は曲がり、目は落ちくぼんでいるものの、力強い像。大きな手に鋭い眼つき。 少年時代に、露座で雨に濡れる顔を銅板で修復された大仏を見て再興を志したという公慶上人が、8年の歳月が費やし勧進し成就したという苦労がつづられていました。 「勧進帳」ってコレのことだったのね!!!!!と東大寺で驚いたことを思い出しながら鑑賞。
東大寺グッズも、シックな色あいで中々いかしてました。海洋堂制作のフィギュアもありました。今回は母と一緒なのでひっかかりませんでした。けっこう面白かったわねと話つつ帰路につきました。
美術館のチラシをもらってきて帰りの電車の中で眺める。来年の東博の「写楽」が楽しみ。夏には東寺の密教軍団がいらっしゃるらしい。ええ! 12月の日生劇場の歌舞伎公演のチラシもありました。なぜ???「達陀」の東大寺つながりね。なるほど。

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