天狗推参!
先週末、おさると神奈川県立歴史博物館にいってきました。先日、紅葉坂でみてけた「天狗推参!」展のチラシがとても格好よかったので、一緒にどう?とおさるに話したところノリノリでした。 事前に父を偵察部隊として館へ送り込む。年配者は格安(100円!)なのでね。 父には ぐっとこなかったみたい。曼荼羅も薄ぼんやりしていたぞと言っていました。
カッパとおさるには、ぐっときました。大杉神社というところはすごい。沢山の天狗のお宝をお持ちでした。冒頭には、とても大きな2対の天狗面。一般的に天狗と思っている鼻の高い赤い顔のものは、鼻高天狗。 一見河童のようにみえる尖った口のものは烏天狗というらしい。どーんと突き出す天狗面にびっくり。3Dのようでした。特別な眼鏡のような小細工なしで、大迫力。格好よかった。 展示の天狗は烏天狗の方が多かった。後期になると鼻高天狗が増えてきたようです。時代なのかなと思う。
「天狗」と記載のある古い書物。木造の天狗像。天狗の描かれた掛け軸、屏風。と面白い。うっすらとした絵画をみると、父はコレのことを言ったのかしらんとおかしくなる。 いろいろな展示物を、天狗探しをしつつみる。あそこよ!と小声でささやきつつ鑑賞。 浮世絵の時代になると、歌舞伎で得た知識が役に立つ。2月堂とかね。 北条高時がいました。道成寺の舞尽くしで、「北条高時天狗の舞」っていうじゃんと豆知識を披露。御正月にテアトルで「高時」がかかるわよなど、一言メモを披露したり。坂田金時の童絵では、鶏と同じ大きさでかかれた天狗が。天狗さんは、まるまるした童にいじめられているようでした。そのうち三升の文様も。荒事だの初代團十郎だのといいつつ鑑賞。 大きな、荒海の浮世絵も面白かった。平家の乗る船が大海原で転覆。右端上には荒海とさせた原因の天狗軍団。左端下にはそれを救いにきた鰐鮫。救いにきたと注釈があるのですが、こっちも怖い。おさるがどっちにも助けられたくないと名言をはいてました。これどういうストーリーなのだろうととても気になった。
役行者の像もしぶかった。天狗面を箱におさめ、かついで山々をめぐり邪気をはらったそうです。その天狗面入りの箱もすばらしかった。最後に初めて寺外に出したという天狗の爪もありました。もちろん本物として展示。
売店では、天狗の下駄を販売。もちろん歯は1本。けっこう賑わっていて驚く。
馬車道から横浜に出て、いつもの崎陽軒に立ち寄る。もちろんビール。楽しかったし、おいしいしかったし、ごきげん。 おもしろがってみることのできる相方と、一杯いただくのは(2杯だけど)、誠にシアワセなことである。
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