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2010年11月22日 (月)

『アルプスと猫 いしいしんじのごはん日記3』

『アルプスと猫 いしいしんじのごはん日記3』(新潮文庫)を読む。
いしいしんじの手にかかると日記が、物語のよう。 嬉しいことに、ほっこりと幸せになる。悲しいことを、静かに受けいれる。 感情的になって大騒ぎをしたり、文句ばかりいって誰かをせまたりばかりしていると、大切な芯をなくしちゃうかもしれない。 生きているってことを、感じる一冊だった。
ちょうど、うちの一族にも悲しいことがあって、別れるということを 考えたりした。普段はなかなかあえなくても、親戚という絆のあったかさや 太さを改めて実感したりした。 すごくいいときに読んだなと思う。 残された者の悲しみを受け入れ静かに がんばっている大事な親族を いまも強く応援している。
日記シリーズ3冊目。いしいしんじさんと園子さんが結婚したころからの日々。今までは、「ちぇっ。園子さん いいなぁ。」と いしいしんじファン視線で読んでいたが、ここにきて、「ちぇっ。いしいしんじさん いいなぁ。」と思ったりしてきた。園子さん、すごい。かっこいい。そういう風に大切なものだけを潔く大切にしたい。 マイチィ☆の心の中の女子高生も出てきて何か言いたくなっちゃう。(そして怒られちゃいそう。) 
清(きよし)・斑(ぶち)・徳爺(とくじい) この登場人物が出てくる物語はなんでしょう。それはフランダースの犬。明治大正期にはじめて翻訳されたときはこういう名前だったそうです。黒岩涙香。気になる。こういうことも、教わりました。
心にサァーっと風が吹くような 気持ちになる一文にうっとりしたり、くすっとしてしまう一文に喜んだり。これからも何度も読むだろうなぁ。
松本の寒さに一緒になってふるえたり、三崎の人たちが出てくると おっ元気なのねと思ったり、大阪の家も、尾久の家も、いろんな人が自分の親戚のように思えてきちゃう。
毎日のごはんのおいしそうなこと。そしてその品数の豊かなこと。こちらにもうっとり。まぼろしのカッパも、皿に手を伸ばすざんすよ。 まぁ カッパは もともとまぼろしだけれどもね。

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