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2011年2月 8日 (火)

ペテン・ザ・ペテン

一昨日、新橋演舞場にて『ペテン・ザ・ペテン』をみてきました。
勘三郎さんは体調不良により休演。せっかく両親と行くのになぁとがっかりしつつも、勘三郎さんの応援のため 観に行く。 なんとベンガルさんまで休演(体調不良により)。
勘三郎さんの代役として、ラサール石井。ずいぶん勘三郎を意識した口調で奮闘&健闘していました。 いつものラサール演出は、勘三郎さんや藤山直美さんや柄本明さんの力量に頼りすぎ あいまいな感じにしすぎるせいで、逆に主役の魅力が出ないという変テコな演出と感じ、あまり相性がよくない。 今回は丁寧な感で、いつもよりよかった。
直美ちゃんは、一言しゃべるだけで、ぎゅっと場がしまる。「うまっ」とつぶやいてしまう。けっこう冷めて見ていたのに、うっかりホロリとしてしまう程。小走りひとつとっても、他の人と全然違う。小走りを凝視させる技をもつ。間のすごいこと。 柄本明さんには、脱力した演技なのに、ぐっとそちらへ向かせる力がある。 周りの役者たちが一生懸命、細かい芝居を沢山して土台をつくっておくから生きるのだけど。それはよくわかるのだが、主役が一言いうだけでさらっていく。 才能って残酷だなと思った。
渡辺えりさんは大きくなっていました。旅館の女将を迫力で奮闘しつつ、ちょっとかわいさもあるのが腕。小池栄子さんは、みていて気持ちいいいさぎよさ。ラサール石井さんおつかれさま。
どうしても、勘三郎さんがでていたらと思う気持ちは止められなかった。みなさん、とてもがんばっていました。休憩あとからは自然に楽しめました。
いつまで見ていても、波野久里子さんが出てこない?? もともと出ていませんでした・・・ 久里子さんが代役っていう手はどうかしら。面白いかもと、必要ないのにキャスティング。もはやクセ。無意識キャスティング。

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