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2011年3月26日 (土)

『ICO-霧の城- 上』『ICO-霧の城- 下』

避難の大行進のときに一晩中起きているように、板尾日記 1、 2とあわせて この上下も購入。4冊も読めまいと思いつつも 読み終わってしまったならばと思い つい購入。重くなってしまった。結局、自宅待機時に読む。 宮部みゆきの『ICO-霧の城- 上』『ICO-霧の城- 下』(講談社文庫)。
上橋菜穂子?かと思った。最初は。『精霊の守り人』の。皇子とか精霊とか用心棒とか出てきそうだった。 読み進めると、上橋菜穂子さんが作る冒険の世界感とは違ったものがあった。 宮部みゆきが描く 底のみえないほどの孤独とか絶望感が、ひんやりとそこにあった。
私は、ゲームと縁のない生活を送っている。こういうのがゲームの世界なのかしらん。生贄というより、人柱という言葉がしっくりくる私を、話の世界にひきいれた筆力は、さすが宮部みゆき。
主人公イコは産まれ落ちた時に、とてつもなく重いものを背負っていた。背負わされた者の苦悩。背負わされた物を教え その者に諦めさせなければならない周り者の苦労。 正義とただ一身に信じていられる時。その明るさ。全てを知ってしまい、逃げ出すこともできなくなった時に真の冒険が始まる。その展開が面白かった。状況の描き方に引き込まれたが、話の世界感には、もう一つ心惹かれなかった。
上巻では、イコがお話をすすめる。下巻では、ヨルダの記憶をひもとかれるように進む。その展開がうまいなと思った。

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