『図書館戦争』
おさるさまにお借りして、インフルエンザの時に読んだ本。有川浩の『図書館戦争』(メディアワークス)。キャーキャー言いたくなるくらい面白く、ドーンと分厚い本。たまらなくうれしい。幸せでした。
「公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。」
という大袈裟な設定。正義の味方「図書館」が、合法国家機関を相手に戦う。本のために!しびれる。 超法規的検閲とか、言葉がいちいちいい。世界を細かく設定しているのだけれでも、その細かさがいい。下手に描かれると面倒くさくなる仔細な設定だけれども、この本ではそのおかげで、活き活きしてくる。熱い女とクール女。熱血男と冷静な男。登場人物たちも、ものすごく魅力的。ねぇねぇ誰が好き、なるなら誰と 聞きあいたくなるような人物。愛とか憧れとかライバルとかいろいろなときめき要素がいっぱいで、かつ大義とか正義とか本質的な戦いもあって、なんだこれはーっていう面白さ。
本を狩るなんていう言葉。独裁社会を体験したことがないので、ただカッコいいなんて言えるとは思うけど。正義のために戦う。悪がよくわかっているというところもいい。正しいからといって闇雲に戦えばいいじゃないってこととか、めちゃくちゃな行動が突破口になったりとか、いいバランスに夢中になる。
大満足。
本読みだけど、文庫本読み。どうにも待ち切れず貸していただきました。でも読みたい。どんどん読みたい。気になる。
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