川崎市岡本太郎美術館
昨日の日曜日、久しぶりに学友たちと集った。みなで、川崎市岡本太郎美術館へ繰り出す。
ちょうどNHKドラマ「TAROの塔」を見たところ。より興味深かった。芸術学コースの友人たちなので、飛び出す言葉も面白い(お昼を食べているときから、すでに面白かったけど)。 でもTAROの方が何百万倍もすごい。ものすごいエネルギーを出していました。見にきた方は、少々吸い取られる感じ。
←これは撮影コーナーにある顔を出すところのある太陽の塔パネル。 横にはTAROパネルも→ 展示室にもTAROの写真パネルが。若干小さい。ちょっとだけ小さい。それならいっそ等身台に。それとも、小柄なの? 岡本かの子や、岡本一平の作品もある(パネルもある)。かの子の美しく装丁された本。そして筆跡。流暢な筆跡を読解することができないながらもきれいであった。日本人なのに読むことができずすみません。 一平氏の新聞漫画は、個性的だった。絵もすてきだった。
岡本太郎にとって、絵も書も彫刻も違う種類ではないのかもれしれないなと思った。ジャンル分けという概念などないのだろうなと。どれも、すごすぎて、理解を越える。飛び出して一周してかえってきてしまう。衝動的なイメージだったが、考え抜かれた線の集まりなんだと思った。
座ることを拒絶した椅子等、有名な椅子が沢山あった。どれも勝手に座ることができる。あちこち座りあう。意外と座りごこちがいい。刺さるのもあった。
今までの作品の写真にも驚いた。高島屋のディスプレイとか。驚きっぱなしで楽しかった。
この日は、「第14回 岡本太郎現代芸術賞展」最終日でもありました。パフォマーが総登場し、若い観客で結構にぎわっていました。
入賞作の島本了多さんの『知らない言葉の百鬼夜行』という作品が好きだった。 巻物に描かれた妖たち。その前にコメント。 この絵に書いた「言葉の意味」を私は知りません。もし意味をご存知のものがあれば、教えて下さい。
妖は、ちょっと現代的でもある。ひとつひとつに名のようなカタカナがつく。 プロトコルとかハイファイとかヌーベルバーグとか。何度も指差して笑いながらみる。最後に用紙と箱があり、知っていいる言葉を投稿できるようになっている。そして、観客からの答えの言葉も掲示されている。あってるのとかあっていないのとか面白い。ニュースをみていて、カタカナを使わず日本語で言いたまえとしょっちゅう思っているのだけど、カタカナにされてしまい、今ひとつなんのことやらわからずといった言葉が、おおまじめに書かれていて面白かった。響きがいい感じの言葉のチョイスが面白い。
展示室から飛び出して展示されていた山本麻璃絵の「ものモノ」も、すごく気に行った。自動販売機や信号などを木彫で表現。本物の大きさ。細かくておおらかで。入口にあった公衆電話の横に、作品の木彫りの公衆電話があった。受付の方に教えていただくまで、本物かと思ってた。うわっと、いい驚きができる。
のびアニキのプロマイドをもらったり。おどろおどろしいのや、よくわからないのや、わからないけどクールで格好いいフォルムのものをみたりと、じっくりと楽しんだ。みごたえが面白い美術館だった。
最後に美術館の丘の上にそびえたつ岡本太郎の『母の塔』をみる。でっけぇ。桜が咲き始めており、ホーホケキョとうぐいすの鳴く音もきこえた。肌寒いけど春だなと浮き浮きした。学友集合し、とても楽しい一日になった。身体があったまる程笑った。ありがとう友よ。 知り合ってから時間は流れたし、家族が増えていく友も多い。芯になるところが変わらなくて、なんだかいいなぁと思った。
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