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2011年5月31日 (火)

『プリンセストヨトミ』

おおお。万城目すごい。
万城目学の『プリンセストヨトミ』(文春文庫)を読む。なんだこの壮大な物語は。こんなに込み入った設定を、丁寧にかつ興味深く読ませる筆力もすごい。こんなに奇抜で面白い設定を考え付くのもすごいけれど、惹き込むことのできる詳細な説明かつ 根底にある魅力に恐れ入る。
物語中盤になり、どんどんこの『プリンセストヨトミ』の世界が明らかにされてくると、次から次へと 今まで出てきた固有名詞の意味がどんどんどんどんわかってきて、「ええ!」と声を出しそうになった。普通の人には当初からわかるものであったりして。なるほど、それで、ははーんと、やられた感を楽しむ。 こんなことって・・・と思うけど、こういう気持ちを持った人達で構成されていて欲しい。日本国が。 
最近、映画の予告編がどんどん流れる。なるべくみないようにして本の読む。映画もみたいから、画面もみないよう避ける努力をし続ける。明らかにしすぎなんですよ予告は。 それでも、堤真一と綾瀬はるかと岡田くんの3人が会計検査員ということはわかりました。ん? 小太りじゃないの?鳥居。ゲーンズブール調査官に身長的に上から見下ろされなくていいの?こうなったら映画化ではゲーンズブール調査官を男にして岡田くんの方にしたらどうであろうか。だめだ。いろいろとつじつまがあわない。なんて、物語の展開にも映画化にも検討しながら読む。
真田大輔くん(ちゃん)の、静かで強い自分との戦いぶりにほれぼれする。小中高って、何でもないことですら 世の中の一大事ってほど深刻な問題に思えた時代なのに、よくがんばった。エライ。周りの人のかける言葉もいい。周りの状況にあわせて生きることって、大人になると絶対に必要。でもそれは心の芯をちゃんと持っていることが前提だな。いろいろな背筋ののびた生き方にはっとし、あこがれ、応援し、楽しみました。
繋がりっていうものの強さにジーンとした。

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