『武士道シックスティーン』『武士道セブンティーン』
万城目学の『鹿男あをによし』で堀田イトの剣道シーンを読んだら これが読みたくなった。誉田哲也の『武士道シックスティーン』(文春文庫)。
我関せず。ただ勝利のみ。こんなに周りを気にしない思春期の少女がいるであろうか。剣道だけでなく、気も強い。猛者、磯山香織。学校にいっても勉強せず、友達も作らず、稽古のみ。休み時間は五輪書を読む。 ポワンとしているけど、肝の座った西荻早苗ちゃんと2人の目線で順番に物語は展開する。両方に肩入れしつつ読む。 なんだか剣道をやりたくなってきちゃった。先輩・後輩とか、礼儀を重んじるとか、そういう筋を通す世界が魅力的にみえた。 読んでいるこちらも、すがすがしさがあふれてくる。
続いて、誉田哲也の『武士道セブンティーン』(文春文庫)。ええ。シックスティーンの翌年に2人の展開に驚いく。そして、心のたくましさに何か教えられたような気がします。ずっと同じじゃいられない。最終的には、それを潔く受け入れる強さを得るところに驚いちゃった。 昔のやり方の方がよく思え、こんなんじゃなかったのにと文句ばっかり言っていてはいかんのだ。自分を含め 周りにはそういうのばかり。特に職場。 変わるのがあたりまえ。 今をなんとかして自分で納得できるようにしないと、未来になったとき 今を振り返り「昔はよかった」と思えなくなってしまう。 多かれ少なかれ困難は必ず降りかかる。上手くいかなくてもなんとかしようとさえしていればそれでいい。 今もいいものだと思う気持ちを、これからも どこかにやらないようしていきたい。なんて考えた。
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