フレンチ・ウィンドウ展
プチ夏休みデーに森美術館へ。「フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」をみてきました。
「マルセル・デュシャン賞」10周年を記念して開催とのこと。 デュシャン賞のこととか、森美術館の展示でいろいろ学びました。 今回もみなくっちゃと出かけてきました。無料でガイドの貸出があります。壁面のガイドも丁寧。 ゆっくりと読み・聞きながら鑑賞。 少々、作品数が少なかったように感じました。いつもくたびれるくらいの出展数だったように思う。くたびれずに見終わりました。この展示も、東日本大震災の影響を受けていました。出品作品が一部変更(10点程未陳となり、3点程追加)となったそうです。映像作品も、ゆっくりみました。
フランス窓をモチーフにしたデュシャンの代表作「フレッシュ・ウィドウ」にちなみ名付けられた展覧会だそうです。
まず最初にマルセル・デュシャンの作品。結構 沢山きていて面白かった。 『泉』とか『L.H.O.O.Q』とか、何度みてもこれがねぇと思ってしまう面白さがいい。着目するかどうか、というかどう言い表すかの勝利なのか。デュシャンの『フレッシュ・ウィドウ』をみたあと、マチュー・メルシエの窓(『無題』)を見る。これは、レディメイドをまたレディメイドしているようで面白かった。作品の窓を通し、本当の窓の外をみる。その景色の眺めがよくて 作品に力があるような関係ないような。いろいろと考えたなる感じが面白かった。
サーダン・アフィフの『どくろ』は、よくできているなと愉快になった。メメントモリという主題だけど。フィリップ・ラメット『合理的浮上』。作家本人が登場し、CGでなく超現実的な風景の写真を創りだす。作品も彼もかっこよかった。
リシャール・フォーゲ「無題」。子供用の自転車に盗難防止の鍵がこんがらがるくらいかけてある。おまけにタイヤの空気もぬいてあり、もはや誰もとらない状態に。マチュー・メルシエの窓も、リシャール・フォーゲのこの自転車も無題。 無題にする意味はと、ややこしい。シニカルな上ややこしい。 でも、見て 説明を読み なるほど と面白がれた。
10年間を振り返るという集大成。ちょっと散漫な感じもするが、難解なものをまとめられるわけがないともいえるなと思う。 きちんと深く理解していないとは思うが、おおむね 興味深く楽しかった。 今回、不快感も感じる作品がなかったのが不思議。 蝙蝠の軌道をたどる映像作品が結構気に入った。ぼけーっと飽きずにみていられそうでした。
森美術館は、よく友にガイドをしてもらい 友人たちとあれこれ言いながら 2~3時間みていたなぁと懐かしく思った。
展望台ものんびり楽しむ。 曇りの日の都会は、何だか迫力がある。スカイツリーは全くみえず。 プチ夏休みを楽しむべく、珍しく豪華にスイーツをいただいてみました。平日 働く民を 52階から下界を眺めつつ。みなのもの、お仕事ご苦労であるぞ。
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