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2011年8月30日 (火)

『図書館革命』

引き続き6月に読んだこれも記録につけておこう。
有川浩の『図書館革命』(角川文庫)を読む。図書館戦争ものこれで完結なり。
しょっぱなからデートですか。カミツレデートってなんですか。乙女の気持ちが自分に残っているのか心配になる今日このごろです。
照れさせかつ、内容は深い。原子力発電所への攻撃。小説の世界とわかっていても、放射能汚染が問題になっている今は、恐ろしくて仕方ない。 誰かのせいにしないと気がおさまらないというのが世間。 悪者を決めても それは解決でもなんでもないのに。攻撃の矢面にたたされた当麻先生の警護というのがこの本のメイン。 守る側からしてみると自由の象徴を守るといった使命を帯びる。責任が増す。 どんどん敵は増え、味方は減る。そんな中 一人になっても守り抜く郁。まさしく革命。あー手に汗握った。
「帰ったら好きって言いますから・・・・」ってすごい言葉。あぁ。 情熱というものが自分に残っているのかも心配になる。あぁ。
恋愛だけでなく、郁と柴崎の関係も素敵だった。 綺麗で有能で何でもできる特別な女子に あーあの子もこの部屋から出ていく日もあるんだなぁなんて寂しそうにされたら 抱きしめたくなっちゃう。(なぜ男性側の感想を持つのであろう・・・)
最後のしっとりと落ち着いちゃた2人の暮らしを読んでぐんにゃり。そりゃ応援しつつ読んでたけど。あまりにもうまくいくと。イヤなんじゃないけど、変な感じ。 あーあんなこと言っちゃったと頭を抱えているシーンを読む方が楽しいのかな。
この小説の中の危機。革命の流れを引き起こしている極少数のリーダーたちの頭の中を思い 唖然としたり怒りを感じたりした。 そして、この愛すべき登場人物のように たまたまこの時代に生まれたから なんて言ってあきらめたりしない人のあつさについて考える。 自分で選択したものを、自由に楽しむ。今、当たり前にできているものを取り上げられたからこそ生まれた機動力ではあるかもしれないけれど、それだけでない。 とびっきり強いのに、恋愛には右往左往な ザ正義の味方達。 楽しく読みながら深く考えた。 また読もうっと。

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