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2011年8月 5日 (金)

『有頂天家族』

狸としてこの世に生を受けるのであらば、下総家に生まれたし。』
森見 登美彦の『有頂天家族』(幻冬舎文庫)を読む。
狸と天狗と人間の物語。  おかあさん、このタヌキ飼って お手伝いするからー というような人間目線の話でもなければ、天狗さんとタヌキさんは大の仲良し というファンタジーでもない。
狸の物語。人間を恐れるのでもなく 敬うのでもなく あきれるのでもなく あこがれもあきらめもしない。狸だから。狸として阿呆なこともする。狸の中にも、バカなのやイヤなのや権力主義なのもいる。人と同じようで、でも狸で。そこのところの頃合いの妙を楽しむ。
狸や狐が化けるというと、葉っぱのお金や、フンの団子みたいな昔話をおもいうかべるけrど、そこはさすが万城目。壮大な設定が取られている。桓武天皇の御代から狸は化けていた。あれもこれも平家も源氏も、おおむね狸だった位の壮大さ。その中の今 現代の日々。普通さが面白い。 今って平凡なような気がするけど 大事がおこった時代にも 普通な日った沢山あるのであった。
ドキドキもするし、キュンともする。切なかったり、哀しかったり。いいものがたりだなぁ。
「面白きことは良きことなり!」

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