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2011年10月20日 (木)

『逃亡くそたわけ』

絲山秋子の『逃亡くそたわけ』(講談社文庫)を読む。 初 絲山秋子。この本から読むのってどうなのであろうか。
いつか読もうと思い続けていました。このタイトルをみて手にとりました。
見ていないのにたとえるのは変だが、テルマ&ルイーズってこんな雰囲気があるのではと思った。
病気しかも精神病院から逃げ出す2人。そんなに思いつめたというところまでいっていないのに、何かはずみがついて どんどん抜け出せなくなっていく。こんなはずじゃないのにというのと、精神病の患者としてのアタシというのと、両方ある気持ちがうまい。
始終ぐだぐだな感じの中にいるのだけど、その中でブレない はっきりしたものがあったり、その人の本質をちゃんとみていたりするのがすごい。
健康と心が病んでいるのって、紙一重だ。
21歳の夏は一度しか来ないからと、逃げ出すことにしたあたし。さそったのは24歳のなごやん。世間から逃げている2人。他に頼るものがないからこそ、ケンカしたり 違う面をみようとしたりできすのかもしてれない。別の人がいない。この人とどうするかしかない。親子でも兄弟でも恋人でもない2人。その2人の濃厚さにちょっと酔う。

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