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2011年10月17日 (月)

嶋鵆沖白浪 その六

覚書

先週 三連休あけに、にぎわい座へ行ってきました。 島鵆沖白浪 その六 をきいてきました。柳家三三 六ヶ月連続公演 「嶋鵆沖白浪(しまちどりおきつしらなみ)」。毎月のにぎわい座詣でも10月で完結。 ああ。 おわってしまいました。楽しかったなぁ。 どんどん増えていく登場人物。 時節が味方をしてくれる人もいれば、ぱさっと斬られてしまう人も。卑劣な人や魅力的な人にワクワクした。 6回全部きいたら、もう文句なく楽しい。1回こっきりでも充分というしくみ。通して聞くことができました。
開口一番は柳亭市馬。りん気の独楽。あーこれ聞いたことがある。確か初めて三三さんをききにいったところで前座の人がかけてました。その時には、今ひとつオチが聞こえなかったことを思い出す。今度はわかった。 この日は、前座さんも三三さんもまくらなし。 真剣勝負って感じなのでしょうか。
島抜けした達成感の後にも、日々の暮らしはつづく。しかもお尋ねものの日陰の身。前回は、喜三郎と花鳥のその後。島抜けしてまで仕返ししたい相手を倒した。でも毎日おまんまを食べないと生きていかれない。あんなにピカピカかっこうよく見えた悪人たちも少々しょぼくれてみえた。 今回は、まず勝五郎と三日月小僧 庄吉の仇打ち。やっと憎い仇のすぐそばに行くことができた。戦いの前に、いとしい女房・倅の顔を見に行く勝五郎。せっかくの再開もつかの間のこととなるのがなんとも切ない。 憎き親の仇を見事討ちとる2人。島抜けをした上人を殺めたと 2人は自ら代官所に願い出る。
ええ。お縄になるのかと驚いた。続いて あんなに狡賢く世を渡っていた納所坊主 玄若が病に全身がただれて登場。人の隙をうまくついて、一生うまいこと生きていそうだったのに。キラキラしていた花鳥は、少しも躊躇せず残酷に人を殺める。玄若を手にかけたところお縄になる。佐原の喜三郎も、自ら代官所に願い出る。
あの島抜けをした伝説の5悪党。玄若は、花鳥に殺され 残りは全員お縄になる。 悪は滅びるのか。 正義の味方が格好よく倒すのではなく、悪の華の盛りには、終わりがあるという なんだかしんみるというか、しょんぼりする終焉を迎えた。 期待を裏切る終わり方。これにやられました。 あー そうなのかと。 最後の最後まで驚かされました。想像していない終わり方だけど、こういうのもいい。
幕が下がり始めたところで、三三さんが止めて少しお話されました。 6回もひっぱって、大団円を期待されたでしょうが・・・ニヤリというのにムフっと笑う。他の噺も沢山知っていますので、また足をお運びくださいというようなキュートなことをおっしゃっていました。 演じられる方も、聞きにきている方も、やりとげましたねというなんだか一体感のようなものがそこにありました。笑いたくてくるのじゃないというのが不思議。大満足。貴重な体験でした。

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