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2011年11月10日 (木)

『見仏記:ゴールデンガイド篇』

先日、増上寺や五百羅漢寺に行った折 購入。いとうせいこう、みうらじゅん『見仏記:ゴールデンガイド篇』(角川文庫)を読む。やっと文庫の新刊が出たよと教えてもらっていたのについ買い忘れていました。お寺参りの後、すぐ読むことができ上々です。
今回もすばらしい仏、満載。 是非一度と思う。 今までの見仏記を読んで何度そう思ったことであろう。 拝観料をさだめていないお寺をみせていただいた折の「志納」というしくみも学びました。是非そっと差し出してみたい。みたい、したい ことだらけの本にうっとり。
今回はゴールデンガイドと銘を打ち、ゴールデン感をだそうとするのに、つい渋い方へ流れるというジレンマに悩むところがキュート。 メジャーでないことこそ、見仏記の王道。つまりゴールデンガイドなのにと読む人全員が思っているであろうところがいい。
ただ黙ってそこに居るという、あの空気にもしびれる。靴の側にいるカマキリの進行方向を変えて カマキリ苦手のいとうせいこうの手助けするとか 愛情の表し方に、しびれる。 
本文の下の言葉の解説も、的確。時々あるイラストに魅かれる。スティービーワンダーはいらないと思う。福助はいるけど。何故このチョイス?っていうこの感じがいい。結局、スティービーワンダーの絵の印象が一番残っているし。丈六像とか、ぱっと解説できるようになりたいわ。
仏像への深い理解と、愛情と、変でキュートなこだわりと その夢中になり方は何度読んでもためになる。仏像について学んだことを、おおかた忘れてしまっている自分にかつを入れる。仏像を研究する学者ではない。仏を見るプロ。知識は学者レベルというtころがさらっとでるのがかっこいい。いろんなものにとことんはまっているのに、すごいなぁ、みうらじゅん。そしてそんなみうらじゅんを素直に尊敬するいとうせいこうもいさぎよい。最高の組み合わせ。
あとがきもよかった。MJが絵を描かなかったのが原因とは。再開の仕方とかも心にくい。文庫版あとがきの、震災を期にどうしても前と同じように感じるない事はできないというようなくだりにべそっとする。仏にすがりたい状況を実感することにならなければよかったのに。仏をみるということにいろんな意味がある。
あぁ 道成寺にいってみたい。

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