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2011年12月 3日 (土)

『あやつられ文楽鑑賞』

先日 三浦しをん大先生の『あやつられ文楽鑑賞』(双葉文庫) を読んだ。読むのがもったいないなぁと本棚に寝かせていたもの。文楽ワークショップに行く前に、いまだ!と思い読む。むふふ。大層面白い読み物でした。
大の贔屓の桐竹勘十郎も登場。それよりも、燕三さんの人柄に興味を持った。この方はワークショップにお名前があったはず。注目してこようと強く思う。(ワークショップを経て、気になる方となる。) いかにして「文楽」という このとんでもない芸能にはまっていったかの記録というビジョンでの鑑賞本。 この轍が大層友白い。 わかるわぁと身もだえつつ読む。
わからないなりに面白い。 そこから本を読んだり 関連した歌舞伎とか落語とかに携わる。 なぜ、こうなると驚愕したり、共に泣いたり、怒ったり、それでも目が離せなくなったり。ものすごく、よくわかる。
そして、素人とプロの物書きの差を出す。 とにかく面白い。あらすじがわかるにつれ この面白さを伝えたいと身もだえする想いにかられる。が、面白く伝わらない。 そしてこの本は面白い。 私と感じ方が違うところに、おどろきつつ感心。同じところも、言い方がうまい。そりゃプロだけど。 そして、プロでも伝わらない人も多い。それが好みとよばれるものであろう。近松の油地獄の解説では、その表現方法に ザワーっと鳥肌が立つ一節があった。
作品解説も面白いし、自己解説も面白い。 どうして心中ものに惹かれず 殺人に心ときめかすのかとか。 論文の観点のようだなぁと感心する点も沢山あり、さらっと読めるのと裏腹に、ギューっとつまった濃厚さもいい。
一般の我々と違うのは、技芸員に突撃インタビューを敢行のところ。「うらやましい」という気持ではなく 「しをん先生、潜入捜査お願いします」という弟子気分になった。 あこがれるけど、直接質問となると ものすごくいいことを言いたくなる見栄っ張りな自分がいる。(当然名質問なんて思いつけない) あー楽屋ってどうなっているのであろうと、とても気になる。友人について一緒にお邪魔するっていう具合が一番いい。文楽じゃないけど体験しました。ちゃんとしている友で、わーきゃーと心の中で叫んでいるのがシアワセ。凡人である。
好きなものを沢山みる。そして勉強する。これは、私にぴったりの道楽。 歌舞伎もあるし、狂言もある。もうおなかいっぱい。でも、文楽もすこぶる面白いのである。わたくしもすでにあやつられです。

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