« 壽初春大歌舞伎・夜の部~新春大阪プチ旅行~ | トップページ | 壽 初春大歌舞伎・昼の部 »

2012年1月18日 (水)

第57回野村狂言座

先週、宝生能楽堂へ行ってきました。第57回野村狂言座。能楽堂には〆縄が貼られ、樽酒の上に鏡餅が飾られていました。新春。
素囃子「神舞」。中川家 弟のことを考える。気合の入る音で気持ちがよかった。
「夷大黒」。長者(月崎師)が神仏をお迎えするからと(たぶん)、注連縄を掛ける。目付柱に巻いたとたん注連縄がプツリと切れました。脇正面全員がハラハラと見守る。後見がシテ柱でなく欄干に結ぶことで解決。ああよかった。後見って大変。
橋がかりを竹山師の夷が登場。続いて深田師の大黒も。大黒だけが小さいのはなぜだろう。ヒョコヒョコと歩む様は大変そうでした。(後で教えていただきました。大黒は俵に乗ってちょうど人間くらいの大きさということになっているそうです。) 一年の無病息災を祈ってもらえたのではないかと思う。寿ぎ祝うということを伝える雰囲気 その重厚さがよかった。一旦空気が断たれてしまったが惜しい。(注連縄騒動で)。 夷様は鯛のついた釣り針とを、大黒様は宝の袋と小槌を、長者にふるまっていました。果報者すぎる。夷大黒の拵えがありがたくてよかった。
続いて「空腕」。新年らしい「夷大黒」に続き「空腕」。高野師の太郎冠者は、木の枝にも風にもおびえる。そこにおかしみが出るのは、石田師の主が普段太郎冠者が口にする強がりぶりを揶揄する言い方が効いていたからだと思う。ものすごくなるほどと思ったのに何と言ったか忘れた・・(戦で馬のくつわを曳きたいと言っていたではないか というような事だったかな・・・)
夜、淀に使いにだされた太郎冠者が森の中を通る。杭に怯え、やぶに謝る。景気よく怯え、いさぎよく謝る。高野師パワー炸裂でした。全てお見通しの石田師の主を前に、夜道から逃げ帰った太郎冠者は自分の武勇伝を語る。あんなにも堂々と自分の猛者ぶりをひけらかすとは。怖がりは妄想力がたくましいのだよと自分のことのようによくわかる。40分近くあったかと思うがあっという間でした。
休憩をはさみ最後に「若菜」。橋がかりで大原女が勢ぞろいし雪山の謡を。新年だなと思う。(そして異様に丁寧で緊張感がありすぎるとも思う。)大原女は、もう若手だけで成立するのだなと思う。万作師の海阿弥は、軽やかに動く。あちらにおいでなさいませとすすめ、大原女をみつけたら 呼んで酒宴にしてはと勧める。 さっさっと軽やかに動く。無駄なく、美しく、すすっと動く。美しい。果報者の萬斎師は、床几に腰かけ、おおらかにのんびりと楽しむ。そこにいるということを美しくできるのがすごいなぁ。  若菜は、少し長く感じました。
次回の狂言座も楽しみです。

近くの神社では「15日、どんど焼き」と書かれていました。 能楽堂では いつまでを新年として祝うのでしょう。

|

« 壽初春大歌舞伎・夜の部~新春大阪プチ旅行~ | トップページ | 壽 初春大歌舞伎・昼の部 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/81962/43794727

この記事へのトラックバック一覧です: 第57回野村狂言座:

« 壽初春大歌舞伎・夜の部~新春大阪プチ旅行~ | トップページ | 壽 初春大歌舞伎・昼の部 »