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2012年1月27日 (金)

新春浅草歌舞伎・第2部

20121これで、1月の歌舞伎覚書終了。いっぱい観ました。
新春浅草歌舞伎。第1部・第2部と通しでみるのでちょっと疲れてきました。 第2部のお年玉の年始ご挨拶は、薪車さん。ああ、大人。丁寧。 そういえば、竹三郎さんと薪車さん、揃ってお江戸で初芝居になったのですね。
2部は、「通し狂言 敵討天下茶屋聚」。最初にみたのは吉右衛門さんの国立劇場での公演。最近 演舞場で幸四郎さんの通しを見た記憶があります。 今回は、猿之助四十八撰の内。市川猿之助演出というのを楽しみました。 1部をしのぐ亀治郎さんの楽しそうに演じる様も楽しむ。いやぁ、楽しそうだったなぁ。
序幕 四天王寺の場。とにかく、登場人物が多くこんがらがる。演舞場の時は、段四郎さんが強くて面白かったなぁと思い出す。
歌舞伎をみると、どうして主従の関係がこんなにも重いものなのだろうと 現代と比べて思ってしまう。 我々現代人に、亀治郎さん演じる安達元右衛門はわかりやすい。 父を騙し討ちされ、お家の重宝を奪われた早瀬伊織・源次郎兄弟。お供を連れ、仇討の旅に出る。 早瀬伊織・源次郎 兄弟には、亀鶴さん・巳之助くん。想いはは強いが、今ひとつ本懐を無得ることができなさそう。 それだからこそ、忠義にあつい安達弥助・元右衛門 兄弟がしっかりとお供につく。弟 亀治郎さんは、ちょっと違ったけど。 兄の男女蔵さんは 実直で頼りになる いい弥助でした。なんだか、いいじゃん男女蔵さん。 亀鶴さん・巳之助くん 兄弟の不憫そうな感じが同情をひいていい。亀鶴さんはやさぐれ上手だ。
早瀬伊織の妻 染の井の春猿さんと弟 源次郎許嫁葉末の壱太郎くんの姉妹も、その仇討の旅に出ている。同じ目的のため、苦難に耐え 仇を探す。 ちょっとしか登場しない割に、今ひとつよわっちい男連中よりキリっとしてみえる。
忠義にあつい安達弥助・元右衛門 兄弟。 誠実な家来っぷりを見せるが、弟 元右衛門の亀ちゃんだけ、だまされ酒乱となり破門される。 反省するかとおもいきや仇側に寝返える。 主人どころか兄へも残忍な振る舞い。小心でかつ残忍。それを滑稽にみせる。滑稽にしてくれないと、とてもじゃないけどみていられない話。 調子よく渡りあるこうとする小心もの元右衛門の亀ちゃんがみどころってすごい設定。でも、確かにみどころになっていた。
これでもか、これでもか と観る人を楽しませる努力と技を持つ男。 それを観て、この人が猿之助になることを納得した。 猿之助になるには、猿之助のようにできるだけではない。 猿之助のように 充分な自信を持って 皆が「自分を」観るために来ていると思える人でなければならない。かつ そのためには、過剰とも思える程のサービスを提供しようとすることができなくてはならない。 時代を読み、伝統を守り伝統を壊す。 歌舞伎となるべく技があっての話だが。 いや~ 亀治郎ショーはすごかった。

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