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2012年1月23日 (月)

坂東玉三郎初春特別公演

Photo昨年1月に引き続き、今年の1月も ル テアトル銀座では『坂東玉三郎初春特別公演』を開催。去年の1月のことをちょっと思い出す。すみませんとなぜか謝る。
松竹から、三島由紀夫が 昭和45年 二十歳の玉三郎が初めて勤めた『妹背山婦女庭訓』のお三輪を「奇蹟」と絶賛したというニュースが送られてきて、気になるなぁと思っていたところ、三等席を譲ってもらうことができたので、ホクホクと出かける。 玉三郎さんが楽しみなのはいわずもがな。天才 尾上右近ちゃんの橘姫を楽しみに出かけてきました。
まずは、お年賀  口上。玉三郎さんおひとりでの口上。
続いて、「妹背山婦女庭訓 」まずは、道行恋苧環から。玉三郎さんが苧環を持つと、本当に 出ている糸に惹かれて苧環が動いているようにしかみえない。苧環を廻していない。一つ一つに特殊な技能が必要なものを 大変さをみじんも見せず美しく演じる。 烏帽子折求女の笑三郎さんも、苧環の扱いに研究の後を感じられ 美しかった。尾上右近さんの橘姫は、堂々と 私は姫ですとと存在していた。伸びしろがあるのはわかっているが、完全に場を理解して動いている。どんな型へもすっとうごく。玉三郎さんと踊っていて、必死にくらいつくという感じでなく 一緒に踊っていた。すごい。 風情という点での違いはおおいに感じるが  お三輪の横でも入鹿妹という格をもった橘姫でした。すごいなぁ。そういえばチャリティ公演で踊る 右近ちゃんと梅枝君をみて、テアトルで2人が舞踏公演をしたら1等奮発してみにいっちゃうかもと妄想したことを思い出す。お三輪・橘姫・求女 3人の踊りは、安定感があって雰囲気がよくて これから大きな展開の前にあでやかで楽しかった。 お三輪ちゃんの凛気もかわいらしかった。
最後に、三笠山御殿。ここのお三輪ちゃんがいじめられるところは苦手。玉さまをいじめている人の方を心配したくなっちゃうし 女子のいじめは陰険だから。なかなかそういう場面として見にくい。 蘇我入鹿は、もうどなたがなさってもすごい顔になっちゃって声を聞くまで誰だかわからない。豆腐買おむらも、猿弥さん。まんまるで白くてかわいらしかった。 鱶七とに、松緑さん。思ったよりもずっと大きな鱶七っぷりに驚く。 大きさがないと 対峙という雰囲気も出ないから。 のどかさもあって これからお三輪ちゃんの悲しい恋が始まるまえに救われる。 また対比の妙もでていました。
大人で良質な歌舞伎でした。
しかし、お手軽な席が最後列 1列のみというのはきびしい設定ではないですかな 松竹さん。こんなに いいものなのに。 中村座と違い お手軽な値段の席があることに感謝すべきなのか・・・  こんなにあちこちで歌舞伎公演をかけている月は、いろんな等級の設定がないと困ります、本当に。 義太夫軍団で、勝手に心の中で思っているエース組み合わせの 長一郎さん・愛大夫さん組を久々にみることができて幸せ。蔵大夫さんも出てました。ああ、よかった。

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