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2012年1月17日 (火)

壽初春大歌舞伎・夜の部~新春大阪プチ旅行~

076この旅行の大目玉。大阪松竹座にて昼の部に引き続き、夜の部も観てきました。壽初春大歌舞伎、万歳。夜の部は1階最前列にて。近かった!
夜の部は、「通し狂言 雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」市川海老蔵五役相勤め申し候。最初に口上があり、御自身で物語を解説。自身で、裁き裁かれ 殺し殺され 五役を奮闘し相勤めますので、普段よりより一層の声援をお願いしますと言っていました。次から次へと出てくる出てくる。出ずっぱり。よく働くなぁ。 あーそういえばそうだったなぁと、以前演舞場で観た公演を思い出しながらみる。あれから何年経ったのかしら。2008年でした。4年経って、海老蔵さんは大人になっていました。私はどうでしょう・・・
安倍清行となって、舞台から降り、通路を芝居しながらトコトコと歩いていきました。衣装がぶつかるくらい 目の前を歩いていくのでドキリとしました。あーそうだっだ。おなごの匂いとか言っていたなぁ。これじゃおバカさんにみえるよと思ったことも思い出す。 そこも憎めないのですがね。早雲王子は、より悪人に。人々(農民ら)の心をうまいこと掴んで、にやりと笑う様が迫力。 粂寺弾正は、少々イヤらしい。これある程度大人(おじさまぐらいの)がしないと生々しさがあります。キセルは踊る。小柄は踊らん。とか大袈裟に不思議がるのところはいい。 鳴神上人は短縮版でなく、ちゃんとみたいと思った。細かい心の襞を略してしまうと いま一つもったいない気がする。 けれども、なぜあんなにも鳴神上人が怒りくるのかはよくわかった。雲の絶間姫が必死になるのもわかった。特に、鳴神上人の怒りが沸点に達する訳がよくわかり、よくできているなと思う。 あんなに手のつけられない程怒り狂った上人様が 劇中であっさりと「鳴神上人は始末した」という台詞の中で殺されていてびっくり。人の手では無理そうだったのに。
038人と人のつながりがよくわかり 通し狂言のよさがあった。 でも有名な演目を少し略して演じるもったいなさも感じた。通し狂言にしては、全体にテンポがあって飽きさせなかった。こういう点を随分検討したのだろうなと感じた。
大詰の、早雲王子の大立ち回りが、絶品。朱雀門王子最期の場。朱雀門がよく似合う。派手なものよりも、より派手な早雲王子。天の声(不動明王の声)が聞こえても 改心の心が芽生えず 高らかに笑って あの世に引き落とされていく様が すごくよかった。道徳感とかそういうのを超えて面白かった。
海老蔵さんは大の贔屓です。贔屓だからこそ、座長公演のような一人活躍するものはしばらく保留して じっくりと相手役者と取り組む演目が観たいです。 出ずっぱりだとうれしいし、大阪まで観にいっちゃうのだけれどもね。 それでも本当にそう思う。いい役者になって欲しい。

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