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2012年2月25日 (土)

『塩の街』

有川浩『塩の街』(角川文庫)を読む。自衛隊三部作、「空」からか「塩」からかという順番は心配いらなかったようだ。
東京湾に、巨大な塩の隕石が落ちる。その隕石は都市機能を麻痺させただけでなく、人命も奪っていく。塩化する人。人。人。 突拍子もないようだけど、その震災のときのことを思い出し、ありえないことでないなと思う。こういう危機的状況に落ちいった時、人はどう動くことができるかという話は 前から読んだことがないわけではない。 3月11日を機に、受け取り方は大いに変わったと思う。東京で働き、横浜に住む私にはただ多少不自由をしいられただけにすぎない。 この話のように、実際に命の危険が降り注いだときにはどうなるだろう。 人のイヤな面の書き方がうまかった。大悪人でなくても、普通に周りにいる人が 小さく深く人を傷つける。 途方もない出来事だけど、でもそれはそれぞれの誰かの日常が結びついている。
図書館戦争や、空の中よりも あらいのだけど何だか筋に力がある話だった。デビュー作だそうです。

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