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2012年2月24日 (金)

祝・第一回狂言やっとな会

021_crop師匠主催の会、第一回目を祝って大分の平和市民公園能楽堂に行ってきました。第一回狂言やっとな会。「やっとな」とは、よっこいしょと自分の鼓舞するときの掛け声。名前です。
まずは、解説・ワークショップ。狂言「盆山」の中の「やっとな」がでてくる一節を突然いいはじめる。きょとんとさせたところで、会の由来を話す。師の人柄にあふれたお話っぷりでした。ワークショップは「附子」にでてくる、「あおげ あおげ」 「あおぐぞ あおぐぞ」をみんなで練習。 鼻濁音で言うんですよ!と言われ吹き出す。いつも注意されていることだから。一所懸命の方です。
狂言は、2番。まずは「附子」から。万作師の太郎冠者に、石田師の次郎冠者。若い竹山師の主をちょっと手玉にとっているようでもある。年配の冠者達の軽い余裕が面白かった。うまい。あたりまえなんだけど、うまい。この顔ぶれが太郎・次郎をする機会はあまりみないかも。動きが言葉を活かす。猛毒だと言われて、怖いものみたさで近づくところで、特にそう思った。そっちから吹く風にあっただけで滅却するような毒と言われたのに、見たい気持ちが勝つ。それほどの覚悟せずに、とととっと行っちゃう。行動はもちろん言葉も効いていた。ほぉ。
休憩をはさみ「千切木」。一言多い太郎は、連歌の会に呼んでもらえない。開催を敏感にかぎ取り、勝手におしかけ、一言余計なことを言う。憎たらしさと憎めなさと両方を感じさせないといけないのだなぁと思う。強気なくせに弱虫で、卑屈なんだけどかわいいところがある。いくらエバっても心はみんなにお見通し。師の太郎は、少し一生懸命すぎのきらいがありました。直前に万作師のゆとりたっぷりの附子の後だから余計に。太郎がすっかりとやりこめられた所に妻がやってくる。パワフルな妻 高野師が登場し、ものすごく力強く夫を鼓舞する。やられたらやりかえせ!それで命を失っても悔いなないと送り出す。過剰なまでの後押しで 掛け合いのリズムがどんどんでてきて いい流れになった。人の言ったことを受けて返す ということって重要なのだなぁ。 たっぷりと楽しみました。
最後に、深田師がもう一度登場。質問コーナーでは、自分ではそういうものだからと疑問すら持たなかったことの質問が飛ぶ。なるほど、それは疑問におもうべきことだなあと一緒になるほどときく。いい質問でした。 会場のあたたかな雰囲気も、とってもよかった。 あたたかな心持になる会でした。

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