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2012年2月 3日 (金)

中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎 夜の部

節分。歌舞伎座のあった時分には、豆まきが行われるのは 昼の部か夜の部か予測を立て 観劇に行ったものです。そして予測をはずした方が多かった。 ニノ午の行事も楽しみでした。ああ、懐かしい。

昨日の覚書。003_2
中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露興行の初日に駆けつけました。春興鏡獅子と口上のある夜の部から観劇。どんな幕かなと、これも楽しみの一つでした。割と普通かなぁとも思うは、角切銀杏の紋が映えていい。Photo_2銀杏の葉を加えた鶴というのはいいデザインだなぁ。スポンサー名の大きさに やや違和感が。野暮?
夜の部は、「御存 鈴ヶ森」から。勘三郎さんは、お若けぇの と声をかけられるのに問題ない白井権八でした。若々しい美少年風のこしらえにすると 久里子ちゃんによく似ていました。 吉右衛門さんの幡随院長兵衛は、でっかく 2人のバランスがよかった。 飛脚の家橘さんが、雲助たちに丸に井文字の紋ですぜ!と伝える身振りのひょうきんで絶品。 心なしか雲助たちも沢山いたような。襲名のお祝い?!大勢の雲助をものともせず、毅然と奮闘する権八っあん。 勘三郎さんの権八っあんは、若い役者さんがするよりも 若者風の雰囲気が出ていました。そんなに強そうじゃないのに負ける気がサラサラないという戦いっぷりとか。風情の勝利。
「六代目中村勘九郎襲名披露 口上」。勘太郎改め勘九郎 の両脇には勘三郎と七之助。幹部俳優がずらっと並ぶ。 皆に本当に愛されていて、かわいがられていて、期待されている人なのだなぁと改めて思った。 うんまいなぁとよく思うのだけど、センスのある上に努力の人のようです。 そして周りはちゃんとみているものなのだ。努力は人にみせるためでなく自分のためにするもの。わかっているのだけど、なかなか実行にうつせない。愛される男というものは、それに値する積み重ねがあるのだなぁ。 みなの口上にジーンとしてもらい泣き。 そんな中で 我當さんが勘太郎君の小学生の頃の俳句を持ちだしてきて、その意外さに皆の心をつかんでいました。秀太郎さんの、先代勘三郎さんに指導を受けた話から、春興鏡獅子の胡蝶をという話がきたら・・にもっていったあたりも心ニクイ。 新勘九郎ももちろん 七之助もと お願いする方が何人もいらして 切磋琢磨しあう兄弟の仲の良さというところにも泣かされました。 下げっぱなしの頭なのに、その都度 感謝して聞き入っている。 そんな様子をみて、まかしといてと思う。これからも応援させてもらいますですよ。
口上あとの「春興鏡獅子」。新勘九郎の小姓弥生後に獅子の精の後見として七之助くんがついていた。口上の後、よりぐっときた。真剣に見守る姿が、頼もしかった。老女飛鳥井に小三ざさんが登場。舞台が沸く。おめでたさが増す。やっぱりうれしい。 胡蝶は玉太郎くん・宜生くん。マイペースな2人だ。
最後に「ぢいさんばあさん」。あれ?案外いい。 観ているこちらは、春興鏡獅子をみるのに気合をいれすぎてしまい もうクタクタの状態。  心温まる作品ということはわかっているのだけど、人生がどう変わるか知ってみているのでちょっと辛いんだよねと思ったが、案外よかった。 美濃部伊織の三津五郎さんがいい。ああ、この人ならやさぐれずに、今すべきことをするしかないと思える男にみえた。短期なところもあり、妻を愛することにも照れず The 等身代 という男がよかった。伊織妻るんの三十七年後の拵えのいさぎよい老け方をみて、福助さんはやっぱり男性なんだと思った。残酷な程年をとっていた。都合のいい世界なのに、そこはやけにリアル。しぐさで老けをみせるところは伝統にのっとっているが顔のこしらえがリアルで。女形は型であり男性なのね。 若い甥夫婦に、巳之助くんと新悟くん。2人の再会を我が事のように考える。若々しくよく似合っていた。三津五郎さんと巳之助くんが立派に共演という形にみえた。襲名のこの月、次の世代にちゃんとつながっている。そういうところもよかった。

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