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2012年3月15日 (木)

追悼・中村雀右衛門丈

テレビで雀右衛門さんの追悼番組を見た。
私が歌舞伎にはなりだしたころ、観るもの観るもの主人公の女形といえば雀右衛門さんでした。揚巻も雪姫も八重垣姫も静御前も。吃又のおとく、大物浦の典侍の局、葛の葉も。 英執着獅子で獅子頭振った時には驚きました。
どうして姫といえば、このおばあさんばっかりなんだろうと失礼なことを思っていました。正確にはおばあさんではないけれどもね。
だんだん数を観ていくうちに、すこしづつ味わいがわかってきた。今思えば、最初からいいものをたっぷり観てきた。良さをちゃんと理解することはかなわなかったが、その姿はよく覚えている。この役はこういうものという風情を雀右衛門さんで覚えた。姫の似合う人だった。 小首をかしげた形がイメージ。 本朝廿四孝の八重垣姫や 野崎村の  のように周りに全て世話をしてもらうおっとりさと、情熱的を兼ね備えたかわいらしさがよかった。    のような 情の深さもよかった。 長い間第一線でずっとがんばってきてくださったおかげで、私も実際に観て目に焼き付けることができた。歌右衛門さんがどんなにすばらしかったという話をきくことができるし、映像をみることができる。けれども、自分の中に培うことができるのは、実際に自分で観た記憶からだ。
告別式の日は大雪でした。雪姫の舞台設定のようだと言わしめる、大きな歌舞伎役者でした。ご冥福をお祈りします。ありがとうございました。

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