『武士道シックスティーン』『武士道セブンティーン』
誉田哲也の『武士道シックスティーン』『武士道セブンティーン』(文春文庫)を読む。『武士道エイティーン』を買ったので、その前の2冊を再読。
中高生の気持ちなど、もうわからないと思ったけれど、共感できた。3年毎に学校が変わり、その中でクラスも変わる。クラスでの位置とか部活での立場とか、その都度新しく確立していたのだなあ、あの頃の自分。大変だったなあ。ぼんやりとしていたけど、それなりに大変だっただろうなあ。部活も強くなりたいとかなくて、参加していることが好きだった。覇気がないっていえばそれまでだけど、ただ練習する中に何か楽しさがあった。みんなで。働きはじめてから、仕事の内容は変わっても、ずっと同じ会社の同じ部署にいる。もうわりと長いこと環境の変化がない。変化とか一からはじめることに、おっくうで かつ臆病だ。 転校したり、その上スポーツ推薦での入学は、期待された強さを保持しなければならない。あぁ大変。ジャイアンツの金で集められたと揶揄されるプロ野球選手もさぞ辛かろう。
それでも、悩んで相談して自分で答えを出す。相手の思っていることを勝手に想像して悩むのは一生続くのだなぁ。こういう「人としての道」のような意義を悩むことをしているかなぁ、今。緑子姉さんや、香織のお兄ちゃんの言うことにほほうとうなる。高校生って真剣に生きてる。爽快になった。
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