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2012年4月 4日 (水)

『武士道エイティーン』

そういえば、誉田哲也の(文春文庫)を読みました。
『武士道シックスティーン』『武士道セブンティーン』を読みかえし、熱くなっているところで読み 更に熱くなる。いい本です。
エイティーンといえば、高校3年生。そんな若いみそらで、真剣に部活動にあけくれる。そしてそれは人生を考えることになっている。こんな若さで、私は何かちゃんと考えていたであろうか。チャラチャラと見える、要領よく生きているかのようにみえた姉 緑子の苦労するという道を自分で自覚して生きているいさぎよさもかっこよかった。モデルとして生きていくのに、こんな覚悟を持っていて、そしてそれをおくびにも出さない。家族にすらみせない。あの娘はほっておいても大丈夫と思われ、そしてそのとおり一人でがんばる。涼しい顔をして。そして、そのことにちゃんと気がつく妹がいる。「仕方ない」であきらめたり、物事を済ましたりしない彼女たちの様子は新鮮で、はっとするものがあった。
私自身、4月になって新しい仕事が追加になった。今がふんばりどころ。こういう時にいいものを読んだなぁ。
桐谷道場のことも、衝撃的だった。無敵の強さをつくった人々や、年をとる寂しさがある。どうしようもない現実がある。それでも、その時できることをひたすらやる。それがいいか悪いかということよりも、ひたすらやるということで積み上げてきた歴史があるということに、なんだか深く納得した。正解なんて、わからない。わからないから放棄したり手を抜いたりしないできたものって、強い。継続することができなくても、存在に意味がある。それでいいのだなと思った。
ああ。いい本。

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