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2012年4月 5日 (木)

『3匹のおっさん』

有川浩の『3匹のおっさん』(文春文庫)を読む。
還暦をむかえたおっさんが、わしらは終わった訳じゃないと活動を起こす。自分の目の届く範囲の地域を守る。自分の周りが守れない奴が世界なんて変えられないのかもなと思う。理想論を闘わせるよりも、まず実践。身内に厳しく、そしてありったけの愛情をそそぐ。おっさん、かっこいい。おっさんの奥さんもかっこいい。
年を重ねることにより、陥ってしまそうな小さな小さなひずみ。そこから助け出すことができるのは、愛の力。助け出すのではなかった。悪いものには制裁を。迷うものには自分で考えるきっかけを差し出す。名乗らずに。いかしてる。そんなやりとりを、素直に楽しむ。
還暦を迎えた清さんの孫、祐希。最初は家族と口をきくのも面倒くさそうで、ましていわんや2世帯同居している祖父母になど口もきかない。小さい頃は懐いていたのにという記憶があるので、余計に差を感じる。それが、おっさんたちの行動を目にすることにより、どんどん変わっていく。どんどん人間らしい中身のあるかっこいいヤツになっていく。高校生なのに、自分で気がついてえらいぞ。ビバ、まっとうな人生。

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