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2012年5月12日 (土)

ディーバ

東宝シネマズでは、「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」と銘打ち赤50本、青50本と100本のの名画をピックアップ。毎日午前十時から1000円で鑑賞というすばらしい企画があります。その中のひとつ「ディーバ」をみてきました。
この本は少女の頃、よく読んだ。同行のおさるは、本だけでなく映画も何度みたことかと言う。 何度も見るに(読むに)値し、古びないものだと思った。残念だけど、今はこういう風に何度もってものが出てこない。
郵便配達員ジュールはオペラ歌手シンシア・ホーキンスのファン。パリ公演にやってきた彼女のリサイタルを隠れて録音する。その行為は違法とかそういう常識をふっとばした映画。ジュールのすることは、ものすごく勝手だけれども、わがままとか迷惑とか自己主義とかそういう描き方はしていない。オペラを愛する人であり、彼のディーバがシンシア・ホーキンスであるということだけ。 今のように「おたく」として理解不能なひとくくりにすることもない。自分の権利を主張しない。彼女のドレスを盗む。反省し、返却・謝罪にいく。いいわけしない。
ゴロディッシュは、「波を止めること」を夢見ながらロフトでシンプルに贅沢にくらす。こういうスタイルを撮ると、おしゃれ映画で感覚的になりそうだがならない。 ベトナムの娘アルバはゴロディッシュ崇拝し愛し、ジュールと友情を結ぶ。距離感といい、人々の勝手さといい、つながりといい、なんだかいい。
このなんだかっていう感覚が、飽きずに何度も本に手を延ばさせる。少し期間をおいて、またみたい映画だった。
フランス人は勝手すぎる。そこもよかった。

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