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2012年6月 4日 (月)

インカ帝国展

国立科学博物館の特別展、マチュピチュ「発見」100年『インカ帝国展』を鑑賞してきました。2週続けて上野の夜間延長を活用。お天気が余りよくなかったせいか、混んではいましたが程々の人出で助かりました。 胃が痛かったのでさらっとめに鑑賞。
マチュピチュの前に、まずはインカ帝国について学ぶ。知らなかった!基本的なことを知らなさ過ぎということもあって、驚くことばかり。文明なのに、文字がない。文字・鉄器・車輪をもたない驚くべき巨大文明。
インカ帝国は、細長く巨大でした。南北4万kmを「インカ道」という石畳でつなぐ。延々と続く道。途中には崖っぷちの細道もあれば、吊り橋のところも。そこを走って情報を伝達する人を通し、通信という手段を持つ。文字をもたないのにどうやって伝えるのでしょう。 「キープ」という結び目を用いていました。縄を何本も何本もつなげ、のれんのようにし、その1本1本に意味をもたせた結び目で数字を表す。10進法を使っていたという。でも文字は使わない。んー何故だ。会場でも、こんな考えができるのにどうして文字を発明しないと同行の人に何度も何度も言っている人がいました。勝手にうなづく。不思議です。体験コーナーで結び方が3つ紹介されていました。なんども練習してきました。今やってみたら一つしかできなかった。
何かを得るために、一番大切なものを神に差し出す。そのため、子供の生贄があったという。ミイラの技術も確立されていた。太陽を崇拝し、黄金をその象徴としすぐれた工芸を作る。共通の常識を持ち、農耕を行う。統治者を持ち、秩序を持つ。すばらしい世界だ。
と思っていると滅びるインカのコーナーへ。スペインが乗りこんでくる。まったくもう。余計なお世話。せっかくの美しい国を。スペイン人を恨みながら鑑賞。やつらは、傍若無人に乗っ取り、勝手な理屈をこねくりまわす。そんな征服の様子、残虐な行いを、明るいタッチの絵で残されている。文化だからだが。インカから、王も文化も奪う。黄金も。 あまりにスペイン人が黄金をほしがるので、インカの人々はスペイン人が黄金を食べていると思っていた絵が残っていた。こんな素朴ないい心の人々の国を、勝手によそからきて汚すとは。
しかし、インカは よみがえるのである。マチュピチュである。独自の暮らしは、山の上に作られる。その独自性を四畳半くらいありそうな立体的な巨大なマチュピチュの大きな模型で示す。これがよかった。壮大さがよくわかった。
最後に、マチュピチュの3D映像。メガネをかけてみる3Dスカイシアターは、その高さに脚がフラフラしたりする。うーむ。けっこう面白かった。おかたい内容なのに。椅子に座って、もう一回みちゃった。体感してみるべき。コンドルの目線でみるマチュピチュ。この時代のここに住みたいと思った。便利さで失われたものがここにありました。太陽と共に暮らす。生きていくために、まっとうに労働する。いい。 ナレーションは、玉木宏さん。源義朝。源氏かっ。いい声でした。
自分土産は、マチュピチュノートにしました。お稽古で使おうと思う。パワーがでて、ちょっとは謡ができるようになるかも。マチュピチュの力で。

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コメント

南米の文化って、欧米ともアジアの物とも違い
刺激を受けますね。

投稿: 吉沢@ラッキーメーカー | 2012年6月 4日 (月) 23時14分

吉沢@ラッキーメーカーさま
新鮮でした。
織物なのだけど、何かちがうテイストがありと、工芸品も面白かったです。絵画のタッチなども。

投稿: マイチィ | 2012年6月 5日 (火) 23時39分

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