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2012年7月22日 (日)

『トッカン -特別国税徴収官-』

高殿円の『トッカン -特別国税徴収官-』(ハヤカワ文庫JA) を読む。
ものすごく面白い。
税金って、どうしても取られるってイメージ。税金滞納者から取り立てを行うとなれば、より嫌われ者のイメージが強くなる。でも、国を動かすための資金になっているのは税金であるし、きちんと納税している人がいるのであるから、同等に日本中から公平に徴収すべきであるのだった。なるほど。 あれ?もう既に、東京国税局京橋地区税務署 所属 特別国税徴収官(略してトッカン)にのせられてしまっているのかも。
主人公のぐー子。 言いたいことを言えず、すぐに「ぐ」と詰まってしまう。「ぐ」って詰まって耐えているところがエライ。「でも」とか「だって」とか言わない。なんで、こんな仕事についたのだろう。安定を求める意味とか、群ずに「ぐ」っと詰まって耐えることとか、その後ろにある人生が徐々にみえ、胸があつくなった。 納税を拒む方の手口も、それを見破ろうとする手口もすごい。探偵気分で読む。鏡雅愛が、なぜ冷血なトッカンとなったのかにも泣かされた。人に歴史ありだ。税金を払いたくても払えない者は仕方ないですましちゃいけないという運びに震える。持っていき方がうまく、ドラマティック。ドラマ化したくなるはずの 心の波打つ物語。
さぁ、録画しておいたドラマもみようっと。
“税金”について、“人生”について学べる本。ブラボー。

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