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2012年8月12日 (日)

其礼成心中

パルコ劇場にて、三谷文楽 「其礼成心中」をみてきました。パルコ劇場にしては客層に年配の方が多かった。御夫婦連れとか。
PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』で歌舞伎に挑戦した舞台の方が衝撃度が高かった。衝撃度比べではね。 文楽に挑戦したこの作も面白かった。
長らく文楽を愛好してきた人達には、ちょっと受け入れにくそうなところも多々あった。笑い声は、若い人のものが多かったように思う。隣の席に年配の御夫婦づれがいらした。御主人はとうとう最後まで手をたたかなかった。不快ではないと思うが、受け入れにくさと葛藤しているのであろう。反対隣の文楽がお好きそうな方は、幕があいたとたん そうきたかっとつぶやいていた。この文楽好きだからこその感情も面白かった。
文楽や歌舞伎をみていると、よく心中ものにあたる。お主のためなら自らの命だけでなく、我が子の首も差し出す。自分の子供を過度に守りすぎる現代人からは、理解が難しい。それよりも疑問が沢山わいてきてしまうのが、心中ものである。死の美しさを感じるのがちょっと難しい。死ぬしかないの?と。誤解とか、タイミングのずれとかで、死を選ばなくてすむのにヤキモキする。曽根崎心中が流行り、心中が流行る。みていてどうしても、なぜ憧れるのだろうという気持ちがわいてきちゃう。そういう、見巧者になる前の人が思う「なぜ」を巧みについた展開になっていて、すごく面白かった。そうそう、そこ疑問ポイントですよと。三谷幸喜らしさをだそうと、少し羽目をはずしすぎなところも見受けられましたが、文楽を大事に扱っている感じがよかった。
普段、文楽をみるのと目の高さが異なったせいもあり、地面となるべき床の位置と人形の足の高さがずれることによる違和感とか、高低差のある設定がしっくりこなかったりと、自分の視点も興味深かった。
とにかくわかりやすい。
お上に抑えつけられている庶民は、お上への皮肉をこめた設定はあるけれど 流行りものをシニカルに見つめる視線というものは、この時代にないのでは。
劇場のサイズもよく、休憩なしの2時間みっちり集中してみた。幕ぎれまでの怒涛の展開も面白かったなぁ。

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