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2012年9月 7日 (金)

第59回野村狂言座・熱帯編

恒例の野村狂言座。宝生能楽堂 に行ってきました。はじめて、解説付き。萬斎師の解説を聞くのは、随分と久しぶり。うれしかった。
狂言座、今回は自分なりの楽しみポイントがあり、かつ解説付。久しぶりに前の方の席が廻ってきたのでうれしかったのですが・・・冷房故障。ほぼいっぱいの人がはいった能楽堂は熱気ムンムンで熱い。 熱帯のよう。今日は、見ながら扇子等であおいで下さいと。みていると汗がタラーっと流れてくる。私は首の後ろが一番ダラダラと汗をかくのかもと妙な発見をしました。
薮原検校の丸坊主から少し髪ののびた萬斎師。短髪よくお似合いです。今回は片輪ものの曲がある。昔は、障害のある人という表現を遣わない。直接つんぼだのいざりだのという。みんな一緒に暮らしていくということの現れである。というようなお話があった。今の子どものように順番をつけることにまで気をつかっていては、いざ世の中に出てから大変でしょうがないと思う。少々乱暴だけど差別(区別)しないということを少し考えた。           
最初に「秀句傘」この時がピークに暑かった。大名の石田師も大変だったでしょう。おおらかで大きな大名でした。
楽しみにしていた「縄綯」。暑くて気が遠くなりそうなのに、万作師の太郎冠者にものすごくひきつけられた。すごい。ああ、これを冷房の効いた能楽堂でもう一回みたい。でも、このやや悪い環境で一生懸命に観ることも面白かったかもしれない。いやいやとした動作を軽々とするというちょっと表現が変だが、全身から発する気を感じた。博打のかたに自分を売るような主でも、今までの主がいいのだなぁ。新しい主の元に送られ、戸惑いのあまり不機嫌になる様や、新しい主の悪口を語っているうちに、どんどん興が乗ってきて話を膨らませる。その意気揚々とした姿にひかれた。なんて生きいきとしてみえるのだろう。すごい。狂言ってすばらしい。元の主の竹山師は、困ったら太郎冠者を借金の肩代わりにしちゃいそうにみえました?!新しい主の深田師は、太郎冠者のバケの皮がはがされる瞬間の緊迫した空気がすごかった。調子のよさにケラケラ笑ってみていたのに、一瞬ヒヤっとしました。
最後の演目は、「三人片輪」。主は岡さん。片輪ものをあまた召し遣いそうな主にみえました。いい人そう。そんないい人に漬け込む博打仲間。萬斎師、深田師、高野師は、博打で首が廻らなくなり片輪ものの振りをしてやとってもらおうとする。相手をおし、いざりと呼ぶ。昔のズケズケと暮らしに入り込んでくる近所のおせっかいな人がいた時代には、みんな一緒に暮らしていたから、なんでも笑いとばせるのだろうか。強く生きていきたい、私も。クヨクヨしないで。 最後には留守番中に、酒盛りを始める。順に謡に合わせて舞いはじめる。萬斎師の景清の小舞のかっこいいこと。ほれぼれしました。
暑い中みる狂言は、いつにもましてキラキラしてみえました。たいそうおもしろかった。

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