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2012年10月13日 (土)

文楽がやってきたヤァ!ヤァ!ヤァ!夜編

我が街に文楽がやってきました。紅葉坂の青少年センターで夜の部も観賞。今度は、職場の友と観賞。同じく最前列より、くいいるように観賞。
まずは「二人禿」。豪華な羽子板でも、普通に羽をつくのかしらんと思う。続いて お楽しみの「すしや」。勘十郎さんがいがみの権太ですからね。
お里ちゃんと弥助(実は維盛)が冒頭にいちゃいちゃするのは、歌舞伎バージョンなのねということを知る。 一番おどろいたのは、すしやで本当にすしを売るシーン。あの桶の中に、長方形の柿の葉寿司の大きいようなのが何本も入っていてそれを売っていました。ますの押し寿司のように、あの桶の中じゅうご飯だと思っていました。おっかさんからじゃなく、娘から受け取りたがる客とかもいて、面白かった。
親 弥左衛門に、玉也さん。にがみばしっていていいです。勘十郎さんの権太はおおきかった。憎たらしさ満点。足で戸を開け閉めし、母親には調子よく、妹には横暴。あの乱暴ものは、何をきっかけで改心したのだろう。しかも、改心するとなったらただの善人をはるかに超える自己犠牲(自分の家族を犠牲)する。みるからに不逞の輩の時には、憎たらしさ満点。それなのに、改心後(その場面では憎たらしいまま。観客はわかってみている時)、維盛の妻子だといって自分の妻子を差し出す。その時にそっと妻子をみる眼がジーンとした。気がつかれないようそっとみる。しかも人形が。それなのに、とても伝わるものがあった。 徐々に明らかになる真実。権太の腹には、親 弥左衛門が差した刀が刺さっている。もう息もたえだえである。その状態で維盛のお伴をといって立ち去ろうとする。ええっ。行かないでと思う。(歌舞伎なら権太の脇に座っているのにと。) その時に、はっと権太の前にまわる。顔の前に顔を近づける。もう見えていないかもしれない権太の顔の前に我が顔を近づける。ジーンとした。もう少し早く、性根を入れ替えればこんなことにと嘆く。そんな父に、いがみだったからこそ梶原を欺くことができたのだと声をかける。我が子を手にかけたという、重荷を背負わさないためであろうか。いい場面でした。いやぁ、すしやも面白かった。我が街にやってきてくれて、そしてお安く観賞させてくれて、どうもありがとう。文楽。
追記;後で、よーく筋書きを読んでみると出家した維盛は滝に入水し命を落としたとかかれていました。みんな命掛けで守ってくれたのに。

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