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2012年10月 8日 (月)

古典への誘い

各地をまわる、「古典への誘い」。唯一の能楽堂での公演を選んでみてきました。
海老蔵主催。本当に?と思っていたら本当でした。オープニングトーク、35分ほども。そして、実に熱心に丁寧に、古典芸能への愛情を語り、観客に話しかけ、あちこちに気を使うという、もう偽物では?と思うほど、まじめでちゃんとした海老蔵さんをみてきました。仕切ってるの。ちゃんとした話は、人によっては頭に入ってこないのですが、楽しくまじめな説明を聞くことができました。ときどきちょっとおかしいのもいい。熱心な解説のおかげで、その後に続く能楽の「石橋」の面白かったこと。今までで一番ひきこまれたかも。山深い地に、自然が作りだした橋のような形に石がある。そこに露がかかる。獅子登場の場面を想像させるべく説明がある。一番心にのこったのが、海老蔵さんが時間はいつなのか説明してほしいと言ったこと。夕刻のその眺めを想像する。地謡の地の底からわきあがるような声。吠えるような大鼓(広忠さんだから)。小鼓もまけていない。笛の切り裂くようでしずかでもある力強さ。太鼓もすごい。もう、大迫力。シテ方もまけてない。特に親獅子の動きにみせられた。なんて面白いのでしょう。
休憩をはさみ、歌舞伎による連獅子。能舞台という特殊な空間で面白かった。脇正面だったので、長唄が真正面にきて、義太夫の三味線のように音が響いた。親獅子の海老蔵さんも、子獅子の壱太郎くんも、能楽の大迫力に力を得て、のせられることなく、しっかりと歌舞伎をみせてくれた。派手な演目のチョイスもうまいし、なによりも説明から演目への運びがよかった。やるじゃん。(高かったけど。)なんだか。もうのすごく満足して、満たされて気分で帰ってきました。

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