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2012年11月12日 (月)

操上和美 時のポートレイト

東京都写真美術館にいってきました。
「操上和美 時のポートレイト ノスタルジックな存在になりかけた時間。」をみる。
操上和美は、広告写真界の鬼才だそうです。日産フェアレディZ、サントリーオールドというコマーシャルフォト、井上陽水のレコードジャケット、大江健三郎のポートレートなど。本展は、それら世に広く知られる傑作ではなく、50年以上日常的に撮り続けてきた作品群での個展。『陽と骨』『陽と骨Ⅱ』『NORTHERN』『Diary』その、区分ははっきりと明示せず、作品タイトルもよくわからなかった。あえて、そのような手法でみせようとしたのだと思う。ザラついた感触のモノクロの写真は、なんだか挑戦的な感じがした。
シリーズ NORTHERNは、父の他界をきっかけに、故郷北海道にて撮られたもの。寂しい温度のようなものがあった。
全編わかりにくい。拒絶したわけではない。奇をてらったわけではない落ち着かない感じが全体にあったのが面白い。モノクロの作品が続くなく、急にカラーの作品があるとカラーでみえる方がおかしいような気すらしてくる。
「生物だろうが事物だろうが、みんな自分の時間を持って存在しています。 ~略~ 、現在は死に向かう旅の過程にあるとも言える。」というインタビュー記事が面白かった。私の時間でない時間なのである。

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