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2012年12月13日 (木)

十二月大歌舞伎 御摂勧進帳

12月1日初日に新橋演舞場の昼の部をみてまいりました。覚書。
通し狂言 御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)。暫と芋洗い勧進帳が同じ演目なのね。間に色手綱恋の関札というのもはさまっています。どうなっちゃうのかしらと思ったら、なかなかすごいことになっていました。波乱万丈というか、ザ荒唐無稽。歌舞伎らしい。
「暫」だと、幕あけに勢ぞろいする人々に圧倒されてしまい、どうしてこの人達がここにいるのでしょうと思うのを忘れちゃいます。この幕をみると、流れがよくわかって面白い。なまずの稲毛入道、亀三郎さんが前後にも活躍していて、役割がよくわかった。女鯰若菜の松也くん、きれいな声で凛としてよかったです。最近、応援したい気持ちの松緑さんの活躍っぷりを楽しみました。下河辺庄司行平は、権十郎さん。一瞬、萬次郎さんかと思いました。御兄弟なのですね。(声を聞けば間違いませんが。)松緑さんは、権十郎さん達が首をはねられないように助けにきて、番卒たちの首をボロンボロンとはねる。そっちの首ならいいのでしょうか。荒唐無稽祭で楽しい。菊五郎劇団らしいおふざけもありました。どんなお顔をして三味線をひいていらっしゃるでしょうと黒御簾の中が気になる。
幕開けに亀三郎・亀寿兄弟が登場。うまいし、もっともっと活躍していただきたいお二人なので、なんだかうれしい。しーばーらーくーと声がかかり熊井太郎の松緑さん登場。その場で、義太夫床の前に大薩摩連中登場。巳吉さん登場。大向こうから、巳太郎と声がかかる。むむ?心なしか苦みばしったようなお顔付き。そう思ったら、花道の熊井太郎の松緑さんより、八代目巳太郎を襲名すると、つらねの中で紹介がありました。ええええーーーー。あのお顔は、緊張した表情でしたのね。休憩時間に調査したところ、わたくしの後継者に巳吉を指名しましたという、元巳太郎さんの御挨拶を発見。知らずに初日に駆け付けていたようです。驚いた。杵屋巳太郎さんは、杵屋淨貢(じょうぐ)さんになられるそうです。
続いて「色手綱恋の関札」。山城国石清水八幡宮の場から、唐突に越前国気比明神境内の場へ。義経の恋の行方を占う道行の一幕 らしい。都落ちの義経が、道中で出会う女馬士に惚れてちょっかいを出しているとしかみえなかった。実は女馬士は義経の幼馴染の忍の前だったとは、観終わってからチラシをよく読んでびっくり。義経というより、公達のお戯れみたいなのどかさでした。位はあるお方だけど、女にはだらしないような。エロ義経の菊之助さんが、亀寿さんにいさめられながらも、女馬士の梅枝くんにちょっかいを出す。入道の亀三郎さんが登場し危ないかと思いきや、お厩の喜三太 松緑さんが登場し難を逃れる。めでたしめでたし。道行というのは、一息つかせる明るさの場でもあるので、そういう点ではぴったりでした。
最後に、「芋洗い勧進帳」。奇想天外なもうひとつの勧進帳とありますが、最後の天水桶で 番卒たちの首を芋洗いというものすごさに、武蔵坊弁慶の主を思う苦節のところは忘れちゃう。首をちぎってポーンって。いったい。 
義経一行がどこまで進んだか気にし、距離をとった後に、縄を引きちぎり怪力を発揮するところはお見事。三津五郎さん、小柄でかつ大きかった。かわいいけど、肝ったまが大きい。菊五郎さんは、富樫。初役とか。まだ初役があるなんて驚きです。

歌舞伎座新開場 あと110日

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