« 『白いへび眠る島』 | トップページ | 『むかしのはなし』 »

2012年12月28日 (金)

『勘九郎とはずがたり』

本日、仕事納め也。我が職場は1月4日もお休みなので9連休。ウキウキです。

中村勘九郎『勘九郎とはずがたり』(集英社文庫)を再読。自分で書いたというものではなく、語ったものを文章にした1冊。先代の勘三郎さんを亡くした後、自分でいうのも何だけどすごい人なんだよ、うちの父はと熱く語る。もう身振り手振りで語る様が目に浮かぶようです。父に怒られるのではとか、この間父がほめてくれそうなことがあったよと舞台での出来事を語る。もう、いなくなってしまったことなんか忘れて、読んでいる間くらい楽しくしたいのだけどうまくいかない。最後に連獅子を踊ったのは父が77歳の時だったと振り返る。舞台稽古では、心配になる程しょぼしょぼしているのに、舞台では後光がさすんだと上気して話す。あーそうなのだろうなぁ。現・勘九郎さんや七之助さんにそんな心配をされて、舞台ではびっくりするほどキラキラした77歳の勘三郎さんがみたかった。
舞台で父が息をすったりはいたりして間を教えてくれたことが、どんなに今に活きているか(そして大きな息の音がけっこううるさかったとか)、天才肌で気分屋の先代 勘三郎さんのことが、どんなに好きだったか、尊敬していたのか、自分がどんなに歌舞伎が好きなのか(、そしてどんなにやんちゃな坊やだったのか)、よーくわかった。
きっと現・勘九郎さんや七之助さんもそんな風に父 勘三郎さんを語り、そんなふうにすごい役者になると思う。だってうまいもん。キラキラして魅力的なもの。大丈夫ですよと心の中で言ってみました。

歌舞伎座新開場 あと95日

|

« 『白いへび眠る島』 | トップページ | 『むかしのはなし』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/81962/48508598

この記事へのトラックバック一覧です: 『勘九郎とはずがたり』:

« 『白いへび眠る島』 | トップページ | 『むかしのはなし』 »