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2012年12月16日 (日)

吉例顔見世興行

「京の年中行事 當る巳歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 六代目中村勘九郎襲名披露」というのですね。長い。この名の立派さ通りの立派な舞台でした。今回は珍しく夜の部のみ観賞。3階の一番上の端っこの席より熱い思いで舞台をみつめてきました。
まずは、忠臣蔵。12月とい言ったら忠臣蔵。12月でなくても忠臣蔵。五段目、六段目がかかりました。橋之助さんの定九郎は、初めてみました(たぶん)。撃たれてから死ぬまでのもがきが、割とあっさりしていて橋之助さんらしいなぁと思いました。登場は少しですが、ズブとく悪そうです。
仁左衛門さんの勘平に、時蔵さんのおかる。母おかやは、竹三郎さんという見応えのあるワクワクする顔ぶれ。仁左衛門さんの勘平は、とにかく亡君の仇討ちがしたい。インタビューで仇討ちに加わるため必死につくり出した金を、不忠不義の金子と突き返されたから、ここで生きる希望の一切を失ったと考えていますというようなことを応えてらっしゃいました。舅を殺したのが誰かもう少し早く分かれば切腹しなくてよかったというようなすれ違いということは、一切表現していないのだなぁとそこに注目してみる。金子を受け取ってもらえないイコール亡君の仇討ちに加わることはできないと死を決意する。色男で武士というに気概がなさそうなのだけど、芯の部分の勘平の思いは違うのだなぁ。音羽屋型とか、それぞれの型の思いもまた面白い。
口上と、船弁慶はまた別で。
夜の最後の演目は、関取千両幟。翫雀さんと橋之助さんの関取による人情噺と思い楽しみしていたら・・・むむむ。女子にはこの美学は通用しませんぜ。夫の思いを遂げることができるように、そっと女房が身売りした金を工面する。この情は、わかる。でもなぁ。男のメンツというよりも御贔屓筋のためにっていうのが。お主のためとは違う気がする。むむむ。おかる の時蔵さんが5年のつとめで百両用立ててもらったところ、女房孝太郎さんには二百両でした。そんな見当違いの比較までしちゃった。感動に感動を呼ぶ、ものすごい一日の最後に、どうしてこのような演目だったのかしら。演目の深みが、まだかみしれられませんでした。来年2月の文楽公演で、関取千両幟がかかる模様。もう一度みたら味わいがわかるのかした。石橋は、よかったなぁ。明るくて勇猛な踊りで。あの大好きな幸助餅はどうかしら。何度もみたい。最後の演目に最適なのは何かしらと考えて、同行のおさると盛り上がりました。結局盛りあがっていました。

歌舞伎座新開場 あと107日

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