« 御生誕記念 京の旅その参 | トップページ | 『ロマンス小説の七日間 』 »

2012年12月25日 (火)

十二月大歌舞伎 夜の部

クリスマスに年賀状作成。しぶとくプリントゴッコで作成。プリントゴッコ消耗品販売もいよいよ終了となり、あと4年分くらい買いだめしてみました。完売となった商品もあるようです。あんがい全国に同士がいたのねと思う。

クリスマスイヴイヴの日に演舞場へ。夜の部を見て参りました。籠釣瓶花街酔醒の通し。序幕の見染の場から大詰まで。
花魁そりゃ袖なかろうぜという次郎左衛門の台詞が際立つ。そして際立つような八ツ橋の縁切りでした。次郎左衛門の菊五郎さん、八ツ橋の菊之助さんに惹きつけられました。共に初役だそうです。菊五郎さんにもまだなさったことのないお役があるとは。若いけれど、菊之助さんはもう、中堅の貫禄がありました。
開幕直前に劇場中の照明が落とされ、パッと明るくなるとそこは吉原。現実から遠い世界にすっと連れていかれる。偽の華やかさがいい。そこへ交差するように花魁道中。コツコツ働いていることがバカバカしくなるくらいの艶やかさ。地道と正反対でありながら、廓という籠の鳥という限定された世界でしか生きられない哀しさもあって、そういう重みを感じられる籠釣瓶花街酔醒でした。
栄之丞の三津五郎さんは、吹きこまれるまで疑いもしないボンボンっぽさがあった。万座の中での縁切りは、いたたまれなくなるほど きっぱりと顔をみるのもイヤでごんすと突っぱねる。この先挽回できる余裕をひと筋も残さない。言われて言うだけでない何かも感じ、なかなかの迫力だなぁと感心した。縁切り場の次郎左衛門さんは、途方にくれるだけでなく肝に底しれないものがあって、それが覚悟かどうかわからないけれども何かあって、この場がより恐ろしくなった。松緑さんの治六はちょっとおバカさんすぎる。田舎丸出しの朴訥さよりもおバカが目立っってちょっともったいない。梅枝くんの九重さんが充実のすばらしさ。松也くんの七越さんは、廻し部屋の場で去るところが色っぽくておっと思った。天才右近ちゃんの初菊は完ぺきですがいかんせん出番が少ない。もっとみせて。
あんなに恥をかかせたのに、次郎左衛門はまた吉原に戻ってくる。よくもまぁ廓のみんなは、またお愛想がいえるなぁと思わせておいて、ズバっと斬る。籠釣瓶はよく斬れると言われましても・・・ この斬新さがすごいとは思うし、その台詞はすごく効いていた。だからこそ、チョンチョンと祈が入って幕になっても拍手するのははばかれる感じがする。何度もみたけれど、やっぱりすごい芝居だなぁ。
吉原仲之町見染の場で笑ってみせる八ツ橋花魁は妖艶でした。今まで一番納得したかも。
最後は、三津五郎さんの奴道成寺。きれいでした。やっぱり道成寺はいいなぁ。しかし終演7時20分というのはいくらなんでも短いのではありませんかねぇ。
劇中ではございますがと、口上が入る。何かなと思ったら長唄と常磐津の立三味線のお披露目でした。鳴り物のお披露目をみたのは、はじめてのような気がします。巳吉あらため、巳太郎さん 厳しいお顔でりりしかったです。
白拍子花子実は狂言師左近。いやぁ三津五郎さんはうまいなぁ。最初の白拍子花子で鐘をきっとみるところの細やかさ。特に鞨鼓の所の踊りにうっとりしました。あの部分は道成寺でも好きな部分なのですが、バチどうしで打つところに、あんなに序破急があるものだと初めて気が付きました。若手の所化さんが剛腕(肩?)で3階にまで手ぬぐいを投げ込んでくれました。たぶんあれは亀亀兄弟だと思います。そんな中最前列のきれいどころにそっと手ぬぐいを投げる天才右近ちゃんもみのがしませんでした。所化の踊りでも大注目。来年ももっと長い出番でみたいなぁ。
道成寺は、いろいろな変形の型があります。最後は蛇になり、鐘を落としそこへ駆け上るという恐ろしい設定なのですが、それを忘れちゃう華やかさがあって楽しい。明るくぱぁーっと本年の芝居納めができました。

歌舞伎座新開場 あと98日

|

« 御生誕記念 京の旅その参 | トップページ | 『ロマンス小説の七日間 』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/81962/48466540

この記事へのトラックバック一覧です: 十二月大歌舞伎 夜の部:

« 御生誕記念 京の旅その参 | トップページ | 『ロマンス小説の七日間 』 »