« 大雪観劇 | トップページ | 『絲的炊事記』 »

2013年1月18日 (金)

夢市男達競

プチ新春休み。お休みをして、歯医者に行ったり、18日初日の三越のセールをのぞいたりしてからおさると合流。プチメックのおいしいパンのランチを食べ、スカイツリーを真下から眺め・おみやげものやさんでお買いものをしました。まだまだ、そこそこ混んでます。
夕方、本日のメインイベントである国立劇場へ移動。初春歌舞伎公演「夢市男達競(ゆめのいちおとこだてくらべ)」を鑑賞してきました。昨今、音羽屋さんが国立の新春公演に御出演の折には、復活狂言が多く、音羽屋のよさを今ひとつ発揮できていない懸念がありました。古典の方がいいのになぁなんて思っておりました。が、今年は面白かった。あーよかった。奇想天外の娯楽作品と銘打たれておりましたが、まさにそんな感じ。
初代横綱の明石志賀之助(←菊之助さん)を命がけで守ったと伝えられる男伊達の元祖・夢の市郎兵衛(←菊五郎さん)の活躍らしかったのです。しかし、結果としては、全体的には 実は木曽義仲であり 鼠の幻力を得た松緑さんと、菊五郎さん扮する夢の市郎兵衛の奥方だったり、美貌の傾城 薄雲太夫であったりする時蔵さんの2人が大活躍。松緑・時蔵祭といった感じでした。筋立てはありますが、どんどん気にならなくなってきます。歌舞伎ってバカバカしいくらい自由でもあります。
序幕の鶴ヶ岡八幡宮の場は、忠臣蔵の序幕のよう。こういう場をよく見る。場面毎に、「助六」風とか「め組」風など それを思わせる演目がみえてきて、みどり狂言のように飽きさせないのもいい工夫だと思う。伊達藩のお家騒動の時に観たような屋根の上の大きな鼠や、海老蔵さんが空中浮遊したような、おどろおどろしい頼豪(左團次さんも浮くかと思った・・・)。定型の場の並びが出ると、落ち着く。そこから醸し出される雰囲気も感じとりやすい。團蔵さんの悪者と亀蔵さんの小者の悪者ぶりが、すごくしっくりきた。亀蔵さんは、ふざけても技があってニヤリとさせるうまさがあっていい。
河竹黙阿弥没後百二十年。黙阿弥作『櫓太鼓鳴音吉原』からの演目だそうです。その時代に、この役にぴったりな役者がいて、その人にあてて書かれたのであろう。それを、今月の役者でと割り振るとどうしてもバランスが悪くなる。仕方がありませんが。今回は、猫と鼠の大立ち回りが、「トムとジェリー仲良くケンカしな」みたいで、求心力もあり、面白かった。
菊之助さんの相撲取りは、キリっとして美男子でした。肉襦袢がよく似合うというのも変だけど、肉感的な装束なのにシャープにみえました。きれいな声でかつ相撲取り。そういう存在感がありました。隣のおさるが、相撲取りは頬に黒子がついていると発見してました。そういえば濡髪にも右の高頬に黒子が。
一転して三浦屋新造胡蝶 実ハ 猫のタマでは、かわいい新造に。実ハというか、すごく猫でかわいらしかった。菊ネコ対沢山の鼠の大立ち廻りは、細かく工夫されていて楽しかった。物陰をポジションとすることが多い左十次郎さんが、ダイコン(のオブジェ)の物陰にいたのもおかしかった。やっぱり物陰。さすが菊五郎劇団。すばらしい。
当月は、男子の梅枝くんさすがです。一押しの天才右近ちゃんに、もっともっとかつやくしてもらいたい。傾城でした。扉を閉める時に添える手まで完ぺき。130122_230729
大詰の最後に、手拭撒きがありました。1階花外で、ぽーっと明石志賀之助をみていたら、花道からわたくしのお膝に手拭がぽーんととんできました。やったー。ありがとうございます。亀亀兄弟と、天才右近ちゃんが花道に紋付袴で現れ、撒いていました。どなたが下さったのかしら。天才右近ちゃんからだと思うことにしました。嬉しい。そういえば昔、脇の下で挟んで取ったことがあります。(気がついたら脇の下に挟んでいたというのが正解。)隣の席の方が、みどりさんからだと教えてくれたことを思い出しました。
かえり道、横浜までもどり おさると新年会。久々のアリババで祝杯をあげました。今年もいい年になりそうです。




歌舞伎座新開場 あと74日

|

« 大雪観劇 | トップページ | 『絲的炊事記』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/81962/48893405

この記事へのトラックバック一覧です: 夢市男達競:

« 大雪観劇 | トップページ | 『絲的炊事記』 »