「この世界とわたしのどこか」
同じく、写真美術館でもうひとつ。「この世界とわたしのどこか~日本の新進作家vol.11~」もみる。
カラーでした。
モノクロの北井作品を沢山みたあとに、カラーというのはちょっと毒々しいような、あからさまの様な気がしました。
大塚千野のタイムマシーンが、気に入った。「Imagine Finding Me」と題されたどの家にもあるような旅先のスナップショット。すこし色褪せた写真には、どれも過去の大塚千野と現在の大塚千野が映っている。少女の時の彼女に、大人の女性になった彼女がよりそう。そこがわかると、俄然面白くなる。
大塚千野は、10歳で単身英国のサマーヒルスクールに留学したそうだ。大人になった彼女も、根性のありそうなキリっとした少女のような人だった。
中国の地方から都市部に集まるドラッグ・クィーンをテーマにした菊地智子の作品は、挑戦とか、新進とか、そういう言葉が似合うキツイものだった。作品のすごさよりも、この表情をでカメラを通して向かい合うことができるようになるよう彼女たちのところに入りこんだことの方をすごいと感じた。キビシイ作品。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント