« 浅草歌舞伎千穐楽・夜 | トップページ | 『あおい』 »

2013年2月 1日 (金)

エル・グレコ展

東京都美術館で「エル・グレコ」展をみてきました。去年のうちに前売り券を購入し(グレコにかけて1枚905円・2枚セット鑑賞券)、楽しみにしていました。金曜の夜間延長でみてきました。そんなに混んでなく、ゆっくり鑑賞できました。
まずは、本人の肖像画から幕開け。エル・グレコといえば、宗教画のイメージが強かったのであれれと思う。イタリアで活躍していた時代から肖像画を得意とし、トレドにおいても、まず評判を呼んだのは、肖像の分野においてだったそうです。
角を曲がると、宗教画が。そうこれこれ。こういう作品がみたかった。あれれと思った後だとよりいっそううれしい。「肖像画としての聖人像」「見えるものと見えないもの」というセクションがわけられるが、くくりはあまりピンとこなかった。『フェリペ2世の栄光』フェリペ2世が跪ひざまずき、神の裁きを受けるべく祈りを捧げている大きな作品が面白かった。細かさと、勢いが混在していて不思議。エル・グレコは衣の色づかいが単色なのにツヤというか照りがあり独特。その中でゴブラン織のような素材のみ、事細かに仕上げてあるのが不思議。この作品でも、フェリペ2世の膝のところにあるクッションの柄の細かさに興味がわいた。天上と、地上と、地獄。この世界を一緒にあらわしているのに現実感とそうでないところのおりあいが実に面白い。子供向けの解説も楽しく、手にとり隅々までながめた。普段は、スペインのエル・エスコリアル修道院にあるそうだ。現地でみてみたい。
最後の第4章に、この企画の目玉でもあるトレドのサン・ビセンテ聖堂オバーリェ礼拝堂の主祭壇画として制作された『無原罪のお宿り』。次の区切りに進むと、突然大きな絵がドンと目に飛び込んでくる。迫力のある絵に吸い寄せられる。3身体のひねりが3Dのようとかいう解説を超えた流れがある。こういう絵の前で教えをこうと、天上の世界や現世のことを信じやすそうだ。悩んでいたり苦しい生活を送っていたらすがりたくなるであろう。宗教の知識が足りない私でもそう思った。このような大きな絵が日本に来てしまっていて現地では大丈夫なのだろうかと心配になる。トレドに行ってみたい。これは、是非この地でこの場所でこの空気の中みてみたい。もっと、視線が上にいくよう設置されていることであろう。いってみたい。
『聖マルティヌスと乞食』の物乞いに自らのマントの半分を分け与えたという聖マルティヌスの生涯の一場面を表すとかかれていた。衣服をまとわない乞食に比べ。鎧に身をまといの上からマントまではおる聖マルティヌス。マントぐらいあげても一つも困らなそうであった。やはりちゃんとキリスト教について学び、その上で宗教画をみたらさぞ面白いであろうと、ますます思った。『聖アンナのいる聖家族』のマリアが美しく、印象に残った。
とても沢山の作品がきていた。それなのに、あれ?これでおしまいと思ってしまった。なぜでしょう。いつも楽しみにしている物品は、いまひとつ食指がすすまなかった。フェルメールの時の都美術館の売店はすごかったのになぁ。おかげで散財せずにすみました。

歌舞伎座新開場 あと60日

|

« 浅草歌舞伎千穐楽・夜 | トップページ | 『あおい』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/81962/49206697

この記事へのトラックバック一覧です: エル・グレコ展:

« 浅草歌舞伎千穐楽・夜 | トップページ | 『あおい』 »