成田やっ
團さまの告別式。お昼休みに斎場の前まで行き、手を合わせあわてて職場にもどってきました。建物の外で周りをぐるーっと取り囲み並んでいる一般弔問客の列まで、藤十郎さんの弔辞がはっきりと聞こえていました。あーあ、本当のことなのですね。実感するということは、寂しいことです。
はじめて、自分で歌舞伎の一等席を定価で買ったのは国立劇場の本朝廿四考でした。はりきって一番前でみました。文化の日でした。むずかしくって、筋書きと首っぴきになってみましたが話がよくわからなかった。それでも、ワクワクしました。團さまの花作りの簑作でした。めったにかからない筍堀が出て、わからないなりにも雪の中での所作事が面白かった。母親がわがままな兄ばっかり贔屓してかわいそうだと同情したり、兄は身代わりにするつもりだったので甘やかしたとい聞き驚いたり。歌舞伎ってすごいって思った。松緑さんの襲名の際にみた、車引。團さまの梅王の格好よかったこと。あれいらい、車引にぞっこんになった。荒事ってなんて格好のいいワクワクするものなのでしょう。成田屋さんが特に好き。後援会に入り、贔屓気分も味わう。沢山わくわくしました。喜んだり泣いたり夢中になりました。ありがとうございました。ずっと覚えています。これからもずっと成田屋贔屓です。大好きです。
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