« 『さくら』 | トップページ | 円空 »

2013年2月 6日 (水)

成田屋っ!

いつまでもしょんぼりしていても仕方ない。それでも、やっぱり途方にくれてしまいます。團さまのニュースを目にするたび、イヤだなぁと独り言がでてしまう。
あんなに楽しみだった新しい歌舞伎座開場なのに、どうしてそこに登場しないのでしょう。勘三郎さんは、いつだってワクワクさせてくれた。團十郎さんは、そうそうこれこれ こういうのが歌舞伎の醍醐味ねといい気分にさせてくれた。なんだか現実との折り合いがつきません。御子息達を全力で応援します(すでに夢中になっていますがね)。
おおらかで、大きくて、舞台に團十郎が登場するだけで歌舞伎って感じがしました。どうどうとして、頼もしかった。俳優祭のようなふざけた場でも、いつもどおりまじめで、それなのに人一倍おかしかった。荒唐無稽なことなのに、團さまの荒事には、説得力があった。うんまいなぁと、うなる感じではない。だが、その役の人間性がひしひしと伝わってくる方だった。忠臣蔵の由良助として、切腹の場に駆け付けた場面も思い出す。早くきてくれ、来てくれさえすればなんとかなるのではないかと思う大きくてあったかくて頼りになる人に思えた。熊谷陣屋の熊谷次郎直実では、その苦労に一緒に胸が痛んだ。 生まれて初めて暫をみたとき、人が着るものとしてはあきらかにおかしいほど巨大な衣装を身にまとい花道から堂々と現れた。衣装に埋もれることもなく人の力を超えたなんだかすごいヒーローが出てきたと驚いた。首をはねられそうになっているところに救世主として登場。そのくせ悪人共の首はざーーっと斬ってしまう。理屈をいわずに黙ってご覧なさいというおおらかで なんだかとてつもない存在だった。助六は、出の華やかさを思い出す。うどんを頭にぶっかけるところや、こりゃまたなーんのこったと ぷいっと横を向くさま、おかしさの中に品があった。真似をしてみせているのでなく、積み重ねて作り上げられたものを感じた。繊細な心のヒダも沢山みせてもらった。菊五郎さんと一緒にでていらっしゃるときの感じも好きだったなぁ。 いい人だなぁと、よくしみじみ思った。そういうものが舞台からもあふれてくる方でした。
ありがとうございました。

|

« 『さくら』 | トップページ | 円空 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/81962/49275058

この記事へのトラックバック一覧です: 成田屋っ!:

« 『さくら』 | トップページ | 円空 »