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2013年3月10日 (日)

三月花形歌舞伎 昼

三月花形歌舞伎の昼の部をみてきました。これで演舞場とは、しばしお別れ。記念におでんを食べてきました。おいしかった。
昼の部は、妹背山婦女庭訓と暗闇の丑松。
鱶七のところからとは思っていなかったので個人的にびっくり。三笠山御殿はじっくりとみせるのでその前もあったらくたびれちゃうかも。松緑さんはちょっと痩せたよう。ちょっと小さくみえました。台詞まわしはたっぷりとしようとしているところがうかがえました。長い袴の裾さばきのところで魅せていました。亀三郎さんの求女に、天才右近ちゃんの橘姫。完璧。橘姫が動くと、時間がゆったりする。優雅でした。淡海と兄 入鹿の間に挟まれ、苦しみながらも迷わず愛する淡海の無理な頼みをかなえようとする。失敗したら、もうこの世では御目にかかれない。せめて一言というといころ情愛もすばらしい。躊躇なくしれっと応える淡海の亀三郎さんもよかった。その後、やっとお三輪の菊之助さん登場。もう、若手の域を飛び出ちゃう安定ぶりでした。奥を気にして、心ここにあらずのところとかかわいかった。なぶられてなぶられて可哀そうでした。意地悪な官女達が去った後、嫉妬のあまり形相が一変するところの迫力のすごいこと。キッとなった音がしそうでした。このお三輪で初役とは。びっくりぎょうてんです。突然、鱶七はお三輪ちゃんを刺す。鱶七が訳を話してはくれるのですが、何度きいても納得しずらい。可哀そうすぎます。たっぷり感情移入できる三笠山御殿でした。鱶七をみると、團十郎さんを思い出します。でっけぇ存在感で、ユーモラスで情の厚い鱶七だったなぁ。
暗闇の丑松。暗闇の丑松は、とにかく暗い。照明が。以前、幸四郎さんでみたときには、あまりに暗くて、舞台に何人いるのかもぼんやりしてしまったことを思い出しました。
梅枝くんのお米のうまいこと。とにかく辛抱ばっかり。見栄えのよい娘さんなのに、うたれてもうたれても幸せになれない。不幸っぷりもたっぷりとしていて、さすが。そんな丑松女房のお米をいじめるのが、萬次郎さん。どんなに暗いところにいても、この声を聞けば「萬次郎さん!」とすぐにわかります。すばらしいいじめっぷり。丑松は、祖父二世松緑丈・父三世松緑丈も演じたお役だそうです。松緑さん初役とのこと。思い入れを感じます。必死さが似合っていました。のっぴきならない悲壮感がありました。歌昇くんの熊吉や、亀寿さんの祐次をみて、もう花形だけで、立派に歌舞伎味がでるなぁと安心。亀三郎さんの岡っ引に関しては、もうベテランの安定感。廣太郎くん廣松くん、もっとがんばれー。 とにもかくにもイヤなやつ四郎兵衛は團蔵さん。女房お今の高麗蔵さんの鼻もちならなさ加減もすごい。お2人がでてくると、ものすごくしっくりしました。大人ってうまい。 花形歌舞伎ならではの若さで精一杯がんばっているところが楽しかった。物語にどっぷりとつからせてもらい、たっぷり楽しみました。湯屋で大活躍したのが咲十郎さん。このお芝居で、たった一人の明るい男。明るい人がでてきると救われたような気分になります。職人らしくてよかった。湯屋の裏方の仕事もわかり楽しんだ。もう一人光っていたのが、橘太郎さん。遊郭の雰囲気が出ていて、さすがでした。

歌舞伎座新開場 あと23日

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