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2013年3月10日 (日)

被災地で活動する警察官の写真展

美術展のはしご。警察博物館にもいってきました。「被災地で活動する警察官の写真展」と紹介されていた記事をみて気になったので。1階入口では、ピーポ君がお出迎え。白バイにもまたがってよいそうです。ちびっこには制服の貸出があり写真をとることができるというサービスがありました。
2階から展示。まず、菊五郎演じる警察官という浮世絵からスタート。歴史や活動紹介、制服展示など。殉職された警察官も紹介されており、改めて命がけの仕事なのだと思いしらされます。最上階の5階が、特別展示でした。11日で東日本大震災から2年が経過。いまだ震災復興は道半ばであると書かれ、被災地においての活動状況の写真が展示されていました。被災地の様子は、何度みてもものすごい。被災地の警察は、自身が被災警察でもある。それでも、コツコツとできることに取り組む姿に、ただ泣く事しかできなかった。原発の事故で防護服を着て作業しなければならない。その服も展示されていた。こんな薄いものが守ってくれるのかと驚く。自分が、何もしていないことを強く感じる。現場に向かう警察官。その家族は、危険なところに行って欲しくないと思ってしまう。警察官自身も恐ろしいであろう。それでも、必死に責務をまっとうしようとする姿に、家族は仕事に送り出す。警察官やご家族の手記に胸がいっぱいになる。割と小さなスペースでしたが、訪れた人は丁寧に写真を手記をみていた。そういう気持ちになる空間でした。映像もながれていました。若い婦警さんが、被災地で被災した人々の話を聞くことになり、勉強したこともないしどうしたらいいかわからなかったと語る。それでもできることをコツコツと、逃げずにあきらめずにやりつづける。ありがとうという気持ちしかない。何か言ってくれたらやる。そんな姿勢の人はいないんだなと思った。 写真の中で体育館に真新しい棺が並ぶものがあった。読経をしている僧侶が写っていた。横に毎日毎日読経を続けると書かれていた。心に残る1枚だった。

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