4K歌舞伎
歌舞伎座初日を待ちわび、やっとその日が来た。2日の初日に燃え尽きてしまったようです。あの日のことを思い返しているだけで、もう幸せ。(つつがなく、六月歌舞伎の切符を確保しておりますが。)それだけ待ち焦がれていたのですね私と思い、ぼーっと暮らす。アド街の東銀座特集をみて、ここは知っているわ、ふふんと思ったり、観劇の折にはぜひ行ってみたいわとおなかを減らしたり。ぼーっと歌舞伎のことを思う。もうこのまま、観劇しなくてもこのように歌舞伎満腹状態が続いたのならば・・・貯金ができるのであろうに。
4K歌舞伎。キツイ、キケン、あとなんだったかしら。ソニービルで開催している4K歌舞伎というものをみてきました。4KとはフルHD(High Definition)映像の解像度が4倍以上らしい。とにかくソニーのすごい技術。そのすごい技術を、ソニービル8階のコミュニケーションゾーン OPUSにて無料で御披露という企画。
17分にまとまったものでした。前半は勘九郎丈の「渡海屋~大物浦」と本人へのインタビュー。後半は猿之助丈の「四の切」と本人へのインタビュー。あわせて17分也。あれれ、短い。映像が少ないぞなもし。もっとみたい。映像は、勘九郎さんが臨場感ハンパないとおっしゃっていましたが、花道を駆けるところではその風をも感じそうでした。始まる前のじわじわとした客席の感じも面白い。舞台に登場したり、きめたりするとつい拍手をしたくなる。迫力がありました。
4K歌舞伎っていうなら一本上演するといいかも。シネマ歌舞伎のように。予告編という感じでした。こうご期待!でも公演は終了。むむむ。 もっとみたいなぁ。0分、20分、40分から1時間に3回繰り返し上演。ついひきこまれて2回続けてみちゃった。
歌舞伎をみたことのない人にというより、歌舞伎バカにおすすめ。本物でみるより身体が大きいのでそこがなんだか不思議でした。
勘九郎さんの襲名披露興行、博多だけは観にいかれませんでした。知盛を観たくてたまらなかったので、とてもうれしかった。最後に海へ身を落とす場面の表情がとてもよかった。ジーンとするのだけど、ちょびとづつすぎて浮かんだ涙がひっこんじゃう。じっくりみたいなぁ。これは、歌舞伎をみたことのない人より、歌舞伎バカ向きです。場がブチっときれてはインタビューになり何の話やらと思いそう。かえって難解に受け取られたりして。ソニーの技術のすごさは万人に訴えるものがあるので、これで成功だと思いますけれども。 もしわたくしが、大富豪でしたら、OPUSとやらを借り切って公演をまるまる通しで上演していただくのに と、ぼーっと考える。
映像は、博多座と松竹座でのそれぞれの襲名披露公演のものでした。「GINZA KABUKIZA」グランドオープンを記念だけど。勘九郎襲名興行、博多座だけは行くことができませんでした。碇知盛、見たかったのでうれしかった。最後に、海に入水する時の表情が素晴らしかった。七くんの典侍の局も同じ台詞が並んでも一つ一つに意味のあることがよーくわかり見事でした。あーみたいなぁ。いつかまた、この2人の組み合わせでみることができる日もくるでしょう。一言だけでも、ぐっと引き込まれるのはこれだけ表情がみえるからでしょう。知盛が後ろ向きに海に向かう。ぐっと引き込まれ、ジーンとする。パタパタ場面が変わるので出た涙もひっこんじゃったけど。劇場の一番前の席でみるよりも大きいので、その身体の大きさがちょっと不思議でした。音響も身体に響きました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント