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2013年4月28日 (日)

四月大歌舞伎千穐楽

千穐楽の歌舞伎座へ。もう一度一部をみてきました。3階の3等Bから観賞。ここでも花道がみえてびっくり。熊谷陣屋の十六年は~の台詞のところがまさか見えるとは。やるじゃん隅と思った(でも呼び捨て)。入退場の流れの悪さには、隅に提言だと思うけど。3階では、口ぐちに劇場の改善点を言い合ったりほめたりする人がいて、他人の意見も面白く拝聴しました(聞き耳を立てました)。みんな歌舞伎座が大好きなようです。わたくしも。
初日の通し観賞では、疲労困憊してしまいました。1部だけなので、元気いっぱい。そして、落ち着いてじっくり鑑賞。幕開けの「鶴寿千歳」。初日は、わー幕があいた!わー舞台だ!やっぱり歌舞伎座の間口は広い!なんだか新しい木の匂いがする!ううう同じ~と劇場ばかりみていたようです。厳かに染五郎さんと魁春さんが登場。先に歩く染五郎さんの1歩。小さな一歩でも歌舞伎界における偉大な一歩ですなー。宮中男女がわらわらと登場。天才右近ちゃんは、うまい。局くらい貫禄もあるけれど。壱太郎くんはいつも初々しくかわいい。藤十郎さんが登場するとありがたさがある。團さまと一緒に出てきてほしかった。
「お祭り」七緒八くんの初日からの成長ぶりに驚きました。初日に、これは楽までに真似していい動きをするでしょうねと友と話していたけれど、想像以上。扇をバッと片手で開く間合いで、自分も開いていました。ちゃんと見得もきっていました。もう全員の目を釘附けにしていました。特にちびっこの国生・宗生・宜生・虎之介くんたちの時には動きも盛んに。お父さん時にも。後ろからじっとみつめる小山三さんや、そっと手をかける七くん。周りの役者さんたちもニコニコ見守る。劇場中がニコニコと。ニコニコしながらも、これを十八代目がみたらどんなに目じりをさげて喜ぶでしょうと思い涙がでてきた。三津五郎さんの「さぞ、十八代目も喜んでいることでしょう」という言葉がおおきくてあったかくてジーンとしました。踊りも頼もしくて、なんだかいいなぁと感動しました。中村屋のお弟子さんたちも踊るところがあって、いい演目でした。でも、十八世中村勘三郎に捧げるのでなく出て欲しかった。考えるとまた涙がでてきます。

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熊谷陣屋

一部の最後は、熊谷陣屋。この演目をみて、ベテランのだす雰囲気のすごさをまざまざと感じました。弁天のおおらかさもそうだけれど。やっぱり、40・50は鼻垂小僧の世界ってすごい。うまい菊之助さんなのだけれども、この中にはいるとどこかまだ異なる。
とにかく、相模の玉三郎さんに魅せられました。我が子が気になって気になって陣屋まできてしまう。武家の妻の立場と母親の立場。どの動きからも、いろいろな気持ちが伝わってきて、どんどん話にすいよせられる。相模が来ていることに気がついた時の熊谷のパンとひざを打つところもすごかった。言葉なんていらない。ドーンときた。首が我が子のものと知り、どうにも抑えきれなくなる相模。一瞬のとりみだしの美にはっとした。その後の全てを受け入れ、首実検に立ち会う時の背中もすばらしかった。仁左衛門 義経が、所縁の人に首を見せ名残りを惜しませてやれという。その言葉にいろいろな物がこめられていた。同じせりふでもこうはなかなか聞こえてこないと思う。温度を感じる台詞だった。打掛に首を包み、抱きかかえる相模。ここにもしびれました。
熊谷陣屋は、何度も何度もみる機会があり、また陣屋かとよさを今ひとつ理解できていなかった。さよなら歌舞伎座の時の「熊谷陣屋」をみて、初めて納得しました。そうか、と熊谷がひざを打ったほどの衝撃でした。それから、熊谷陣屋を味わうことができるようなった。久々にまたすごい熊谷陣屋をみました。
白毫弥陀六は、歌六さん。もともと大好きなのだけれど、もっと好きになりました。年を経たもののもつ味わいと、頼りになる感じがいい。弥陀六と義経の因縁も、すごくよかった。あの時助けた子倅をたすけたばかりにと平家の没落をなげく。でも、あの親子に手を差し伸べずにはいられなかったこともわかる。何が正しかったか悩見続ける年月。そんな弥陀六に、礼を述べる義経の育ちのいい素直さ。よかった。又五郎さんの軍次の品のいい感じもすばらしかったなぁ。

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江戸ゆかたフェア

歌舞伎座のあと、日本橋三越本店へ。「2013 三越のゆかた〜江戸ゆかたフェア〜」にいってきました。小倉充子さんの新作の浴衣をみに。この週末は、御本人がいらして型彫り実演ということなので駆け付けました。あー粋な浴衣だったなぁ。

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2013年4月26日 (金)

夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 ~北海道・東北編~

恵比寿写真美術館へ。土方さん!と喜ぶおさると一緒に、みてきました。
日本各地の美術館、博物館、資料館等の公共機関が所蔵する幕末~明治期の写真・資料を調査し、体系化する初めての試み「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史」。その第四弾が、この北海道・東北編となるそうです。
≪箱館市中取締 裁判局頭取 土方歳三≫この写真は函館市中央図書館蔵だそうです。小さいものでした。この写真がとられた明治2年から、北海道開拓が始まったそうです。この時代に、写真を撮るということの意味についていろいろ考えました。階級の高い個人や家族の肖像画、開拓・建設された街の様子。まだまだ、城下と田畑という暮らしかと思った東北も、モダンな博物館の写真があり驚いた。蝦夷地だった北海道も、街になりつつある様子がパノラマの写真に納められていた。それぞれの地に、写真を職業とする人がおり、写真師として名前を残している。上野彦馬や下岡蓮杖の名前は、この館にみにくるようになってよく目にする。そういう人が各地にちゃんといたのだ。そして、それを記録として所蔵する公的機関がきちんと確立されていたのかと。
身分の高い人の妻や令嬢と、苗字なしに写る婦人の美貌の差などにも、イジ悪い目をむけながら興味深く観賞した。
一番印象に残ったのは、天災記録を写した写真のコーナーです。東日本大震災から二年を経た今、明治期天災記録写真について展示があった。部屋を区切り、天災の犠牲になった被災者のご遺体を写したものも含まれること。すべての方にご覧下さいとは申しませんというただし書きを添え、紹介されていた。明治21年の磐梯山噴火・明治27年の庄内地震・明治29年の三陸津波の天災記録でした。津波の後、なにもかも海にもっていかれてしまった姿は、平成も明治もかわらずむごいものでした。このようなことがおこってしまったことを、この時代の人達は、写真で目にすることはなかった。でも、記録として残るものになった。写真の役割を考えるための展示と紹介されていたこのコーナーは印象的でした。
会場の最後にあった作品は、福島県双葉郡富岡町の写真《開拓当時の富岡町》。富岡町は、東京電力福島第一原子力発電所事故の警戒・避難区域の中にあり、第二原子力発電所の一部を擁する町。オリジナルを所持している富岡町歴史民俗資料館は、現在立ち入ることができない。そんな富岡町の開墾当時の風景を撮影したデジタル写真だそうです。何ができるわけでもないのだけれど、いろいろな折にふれ その都度考える。考えることの必要さをしみじみ感じさせられました。

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アーウィン・ブルーメンフェルド~美の秘密~

夜明けまえに続いて、アーウィン・ブルーメンフェルド~美の秘密~をみてきました。 『ハーパース・バザー』や『ヴォーグ』などファッション誌の表紙を飾るアーウィン・ブルーメンフェルドの写真は、美しく華やかで魅力的。モデルは美しく、ウエストが細くうっとりする。華やかなのだけれども、とても品がいい。現代にはない気品を感じました。
アーウィン・ブルーメンフェルドという作家名の後ろに(1897-1969年、独→米)と書かれている。世界大戦にの時代の人でした。アメリカの『ヴォーグ』の表紙を飾る人気の写真家も、ユダヤ人のため収容されていたことを知り驚いた。戦争で弟を亡くし、ユダヤ人というだけで自由を奪われる。戦争に翻弄されたなんて言葉で片づけてはいけないこと背負っていた人でした。こんなに美しく女性をとる人にと驚いた。
ファッション誌の写真にも、キュビスム,やシュルレアリスムを表現していて、しかもかっこいい。訳がわからないものでなくきちんと美しい。薄い布でおおわれたヌードも、その静かさが厳しかった。今目にする新進気鋭の作家のしていることを、その前にかつ品よくなしたげた人だと思った。日本では初の個展だそうだ。華やかな作品に隠された美の秘密をぜひ探してみてくださいと書かれていました。背景を知ると、より深く感じることができ面白かった。

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マリオ・ジャコメッリ 写真展

夜明けまえ・アーウィン・ブルーメンフェルドをみて、最後に、マリオ・ジャコメッリを観賞。
モノクロの手をつなぐ人々の作品をみて、気になっていました。みて大層驚いた。写真家によって、写真とはこうも違うものであろうかと。マリオ・ジャコメッリの写真は、一瞬のはずなのに動画をみているように動きを感じた。その人の気配が伝わってくるようで、その「死」と「生」には圧倒される。恐ろしいような気持ちになるが目が離せない。人は誰も老いていくし、必ず死が訪れる。常日頃長生きしたいと思っているわたくしは、長生きをするということは、こういう状態の人生が続くのだなということを考えたりもした。ホスピスやルルドの存在も大きかった。
「私にはこの顔を撫でてくれる手がない」という作品の一連は、「神学生たち」。神学生たちが雪野原で楽しげに遊ぶ。何もない中、布を工夫して遊ぶ。その楽しそうな様子の動きと、他の作品らとの対比を感じ深く面白かった。なんだかすごい写真たちでした。どーんと身体に響いた。

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2013年4月23日 (火)

『三四郎はそれから門を出た』

三浦 しをんの『三四郎はそれから門を出た』(ポプラ文庫)を、しみじみと読む。沢山の本の紹介本。3ページ程で2冊も紹介されているので、じっくりふむふむと読む。実に面白そうに書いてある。読み進めていって、山田風太郎の日記『戦中派動乱日記』を紹介しているページではっと思った。あれ?わたくしこの本を持っているかもしれないわ、と。この日記が読んでみたくなって、本屋さんでしをんちゃんのこの本をカバンから出して参照した記憶がよみがえる。私の本はマイブックカバーをかけているから万引きと間違われることはないわよね。でもそれって、弁天小僧みたいじゃんって思ったことを思い出す。あれは、御茶ノ水の丸善であった。あれー、これ持っているのにまた買っちゃったのでしょうか?どんなに、探しても本棚から出てきませんでした。よかった。ん?あの記憶はなんでしょう。
人生について、深く考えてみたくなるようなすてきな紹介の仕方。ほれぼれしたら、次のページには、映画トロイを観て、男性の太ももっていいわねと思ったので男性が太ももを出している時代の本を読むことにしたとある。なんて、すてきなギャップ。愉快なだけでなく、残酷さや辛さ、暗い面にきちんと目を向け、遠くまでしっかり見ている視点を感じる。『さらば勘九郎』の紹介で、勘九郎を表した言葉の使いかたに胸をぐっとつかまれた。勘九郎は自らを閉ざすことはしない。いつでも表現し ~  それを実践している。それを希望と言う。希望を与えられるものとせず、人に与えた人なのだ。そのとおりだと思うし、そう見ることができるすごさにも仰天した。
趣味が読書なんて生ぬるい。そんな次元ではないそうだ。持てる時間と金の大半を注ぎ込んで挑むおまえ(本)と俺との愛の真剣一本勝負 なのだそうです。男らしい。そして、深い。そこに愛をみました。ははぁ、参りました。すごく気分よく参りました。超巨大な壁のように立ちはだかる、憎いあんちくしょう。すばらしい方です。しをん大先生。

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2013年4月22日 (月)

『県庁おもてなし課』

おさるが、面白かったよーと言っていたので、有川浩の『県庁おもてなし課』(角川文庫)を読む。
高知県の県庁で、「おもてなし課」という新部署ができる。若手職員の掛水くんは、やる気はるのだけれどもお役所の人。やろいとすることは、ことごとく いわゆる「お役所仕事」。もーだから公務員はさぁわかっちゃいないのだよねと、民間人代表として読み進める。地元出身の有名人に観光特使を依頼する。依頼することで満足している。その依頼された中でたった一人 人気作家・吉門だけはあきらめずにザ・お役所 おもてなし課に疑問をなげかける。手厳しい意見をなげかける。 たまたま、その電話を受けた掛水くんがどうにかしようと動きだす。いざ動きだしても、それお役所仕事でしょうと言いたくなることばかり。それでも、動く。公務員は安定しているからいいという民間人のやっかみというフィルターもかかるのかもしれない。彼らは会社の利益でなく、県民のために働く。利益があがれば何をしていいわけではない。恐ろしいほど手続きも必要だ。何があっても正攻法で立ち向かわなくてはならない。そういう面もやっと感じることができた。
恋という部分では、どんどんどんどん気恥しくなって、ちょっと困った。聡(さと)いという言葉の使いどころが、あまり好きではない。探してみても文句はそれぐらい。面白かった。

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2013年4月20日 (土)

歌舞伎座 二部

ふたたび、歌舞伎座へ。ずいぶん久しぶりに訪れるような気分です。初日に舞いあがっていたので、今日はゆっくりと観賞。2部は、がんどう返しや屋台崩しなど大掛かりなセット続きで、より楽しい。こけら落としなので、配役もすみずみまで贅沢ですし。大人の歌舞伎は、風情が違う。歌舞伎座の劇場はやっぱり広い。とても広いのだけれども、ベテランさんのかもしだす雰囲気で、しっかりと舞台が埋まる。さすがだなぁ。
写真も販売していました。初日に、3階に舞台写真用の板を発見。販売は3階でした。いままでのように、上演中に写真を買いにくることはできるのかしら?

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2013年4月19日 (金)

大神社展の手前

金曜日。仕事帰りに、東博に行って「国宝 大神社展」をみよう!と思っていたところ職場の人がダイエットのために上野駅まで歩いてそこから電車に乗るとのこと。くっついていくことにしました。神田明神を通って、湯島天神を横目に見て、20分くらいで不忍池に到着。東京国立博物館までは、30分くらいでした。電車で行っても同じくらい。近いなぁ。
東博の入り口までたどり着いたときに、今日はカード入れを忘れてきてしまったことを思い出す。あー。東博パスポートも忘れてきた・・・今日はこのくらいにしておいてやろうと、尻尾をまいて帰ってきました。 改めて出なおすわ。今日は散歩を楽しむつもりだったことにしました。

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2013年4月18日 (木)

『ペンギン・ハイウェイ』

森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫)を読む。
小学4年のアオヤマ少年が主人公。冒頭の「ぼくはたいへん頭が良く、しかも努力をおこたらずに勉強するのである。だから、将来はきっとえらい人間になるだろう。」というところにしびれました。なかなか惹かれる書き出しです。
ちょっと不思議な世界だけどとても好きです。
「ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。」とアオヤマ君は言う。そんなことを言うことが子どもっぽくもあり、言うだけの事をしていることに感心する。沢山頭をつかうので甘いものを補給しなくてはならなかったり、夜どうしても眠くなっちゃうので昼寝が必要だったりする。論理的に自分のことを見つめているだが、対策の子供らしさが可愛らしい。大人びていて 、小生意気 。「でも」や「だって」と言わないアオヤマ君の行動は、とても格好よく尊敬してしまった。 いじめっこの鈴木君の事も、どうしてそういうことをするのかtぽい研究対象になる。鈴木帝国帝王の行動観察。川はどこから流れてくるかも探検中。いろいろな研究を平行して行う。毎日きちんとノートを取り、計画を立て、スケジュール管理する。あぁそうだ。ノートってすばらしいものなのだ。
昔、新学期に新しいノートを下ろす時に、このノートをどんな素晴らしいものにするかワクワクした。そういう気持ちも思いだした。ノートのすばらしさ。今でも、お稽古用のノートを選ぶのは楽しい。なんでも簡単に検索でき一瞬でわかってしまう。本で調べたり実験したりする。すぐには答はでないけれど、ノートに書いて考える。便利になることで、このノートの素晴らしさを忘れるといういうことは、なんてもったいないことか。
アオヤマ君は怒ったりしない。そういうときには、おっぱいのことをかんがえると落ち着くと発見したから。同級生の女の子ハマモトさんにはおっぱいがないらしい。歯医者のお姉さんは、すてきなおっぱいを持っている。 探検仲間のウチダくんは、いじめっこの鈴木君に弱い。アオヤマくんは怖がったりもしない。なんでも、よく考え研究することで解決しようとする。でも、あの子のことを好きって気持ちにはうとい。 そんな少年少女たちのくりひろげる、普通の日々はおもしろく、アオヤマくんの理屈っぽいしゃべり方はとても好き。お姉さんとアオヤマくんの関係は、気分がよい。物語には、大きな謎が登場するのですが、その謎自身よりも、毎日の過ごし方がとっても好きでした。
アオヤマ君をはじめ登場する人々の人物の設定がみごとでした。

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2013年4月17日 (水)

『万寿子さんの庭』

殊能さんを偲び本を読み返そうと本棚を探していたら出てきました。読み直してました。(殊能さんの本は捜索中。)
ハタチの竹本京子は、就職を機にソリの合わない父の住む家を出て一人で暮らす。そんなに気にいったわけではない家に決めてしまう。人とのかかわりがあまりうまくない京子。引っ越先で近所に庭のきれいな家がある。姿勢のいい老婦人がきちんと手をかけている。毎朝みかけるけれど目が合わない。ひっこみじあんでも、挨拶してみる。無視される。それどころか、小学生のようなイジワルをされる。ブスと言われ、寄り目と言われる。背中に張り紙をつけられる。 変わり者のおばあさんという年齢差があるからか、コンプレックスの斜視のことをはっきり言うせいか、怒っても怒ってもなんだか許せてしまうところがある。2人のやりとりは、変化していく。こんなことも知らないのかいとバカ扱いされても、花のことを教わる。こき使われても、花が咲く事を考えるとやりとげた気持ちになる。ワンピースを買いにいくときは京子が、いいかどうかみきわめる。もーもーと思いながらも、2人は友達になる。悪いことにふれないでくれるから居心地のいい人でない。友達。大人になると、こういうつきあいってできない。
腹を割ったつきあいの2人に、老いが影を差す。半世紀を超える年齢差は、頭をぼんやりとさせてしまう。なりふりかまわず面倒をみることとか、いろいろ考えさせられる。腹をくくる覚悟って、その状況になると持たざるを得なくなるもの。まだ頭の中で考えるだけですんでいるがその時になって持てるのか。とことんやった人は、現実がちゃんと受け入れられるのだな。骨太でいい本。

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2013年4月16日 (火)

『カーリー ~1.黄金の尖塔の国とあひると小公女~』

高殿円『カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女>』(講談社文庫)を読む。トッカンの高殿円は、ライトノベル出身と書いてありました。ライトノベルってこういうのでしょうか。
舞台は1900年代中期英国領インド海に面した小さな都市パンダリーコット。少女のころ、小公子の世界を想像したことを思い出すこの感じ。ふむふむ面白いとおもいましたが・・・今まで、政治の事に興味がなかった少女が、そのことを恥じ、知りたいと望む。インドにはカースト制度があり、民俗闘争がある。その上イギリスの植民地の時代。無知な私も共に学ぼうという気持ちでぐんぐん読みました。が・・・気持ちが覚める設定があり、なんだかもったいなく感じました。カーリーが男子であるだろうことは最初からわかる。そのことは特に問題ではないのですが・・・。変に軽い。東洋の少女が大阪弁だから?うーんなんででしょう。

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2013年4月15日 (月)

4K歌舞伎

歌舞伎座初日を待ちわび、やっとその日が来た。2日の初日に燃え尽きてしまったようです。あの日のことを思い返しているだけで、もう幸せ。(つつがなく、六月歌舞伎の切符を確保しておりますが。)それだけ待ち焦がれていたのですね私と思い、ぼーっと暮らす。アド街の東銀座特集をみて、ここは知っているわ、ふふんと思ったり、観劇の折にはぜひ行ってみたいわとおなかを減らしたり。ぼーっと歌舞伎のことを思う。もうこのまま、観劇しなくてもこのように歌舞伎満腹状態が続いたのならば・・・貯金ができるのであろうに。

4K歌舞伎。キツイ、キケン、あとなんだったかしら。ソニービルで開催している4K歌舞伎というものをみてきました。4KとはフルHD(High Definition)映像の解像度が4倍以上らしい。とにかくソニーのすごい技術。そのすごい技術を、ソニービル8階のコミュニケーションゾーン OPUSにて無料で御披露という企画。
17分にまとまったものでした。前半は勘九郎丈の「渡海屋~大物浦」と本人へのインタビュー。後半は猿之助丈の「四の切」と本人へのインタビュー。あわせて17分也。あれれ、短い。映像が少ないぞなもし。もっとみたい。映像は、勘九郎さんが臨場感ハンパないとおっしゃっていましたが、花道を駆けるところではその風をも感じそうでした。始まる前のじわじわとした客席の感じも面白い。舞台に登場したり、きめたりするとつい拍手をしたくなる。迫力がありました。
4K歌舞伎っていうなら一本上演するといいかも。シネマ歌舞伎のように。予告編という感じでした。こうご期待!でも公演は終了。むむむ。 もっとみたいなぁ。0分、20分、40分から1時間に3回繰り返し上演。ついひきこまれて2回続けてみちゃった。
歌舞伎をみたことのない人にというより、歌舞伎バカにおすすめ。本物でみるより身体が大きいのでそこがなんだか不思議でした。
勘九郎さんの襲名披露興行、博多だけは観にいかれませんでした。知盛を観たくてたまらなかったので、とてもうれしかった。最後に海へ身を落とす場面の表情がとてもよかった。ジーンとするのだけど、ちょびとづつすぎて浮かんだ涙がひっこんじゃう。じっくりみたいなぁ。これは、歌舞伎をみたことのない人より、歌舞伎バカ向きです。場がブチっときれてはインタビューになり何の話やらと思いそう。かえって難解に受け取られたりして。ソニーの技術のすごさは万人に訴えるものがあるので、これで成功だと思いますけれども。 もしわたくしが、大富豪でしたら、OPUSとやらを借り切って公演をまるまる通しで上演していただくのに と、ぼーっと考える。
映像は、博多座と松竹座でのそれぞれの襲名披露公演のものでした。「GINZA KABUKIZA」グランドオープンを記念だけど。勘九郎襲名興行、博多座だけは行くことができませんでした。碇知盛、見たかったのでうれしかった。最後に、海に入水する時の表情が素晴らしかった。七くんの典侍の局も同じ台詞が並んでも一つ一つに意味のあることがよーくわかり見事でした。あーみたいなぁ。いつかまた、この2人の組み合わせでみることができる日もくるでしょう。一言だけでも、ぐっと引き込まれるのはこれだけ表情がみえるからでしょう。知盛が後ろ向きに海に向かう。ぐっと引き込まれ、ジーンとする。パタパタ場面が変わるので出た涙もひっこんじゃったけど。劇場の一番前の席でみるよりも大きいので、その身体の大きさがちょっと不思議でした。音響も身体に響きました。

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2013年4月11日 (木)

日本女侠伝 侠客芸者

日本映画のヒロインVol. 13 富司純子という特集を発見し、新文芸坐にいってきました。はじめて行きました。残念ながら、緋牡丹お竜の映画は、上演が終わっていました。みたかった。日本女侠伝 侠客芸者という映画をみてきました。日本女侠伝 血斗乱れ花との2本立てでしたが、1本だけみてひきあげてきました。小娘だから(気持ちは)。池袋はなんだかおっかないところです。新宿も。
日本女侠伝 侠客芸者は、1969年の東映映画です。なんともまぁ可愛らしいこと。かわいいのだけど、お姫様的でなく苦労して生きてきた博多の芸者。気風がよく格好いい。でも、その御顔立ちは可憐でかわいい。ひやぁーこれは一世を風靡するはずだわと、深ーく納得。キラキラしていました。文句のつけようのないスター性。博多の芸者衆の出ているお座敷に太鼓持ちが登場。これが藤山寛美さん。うんまぃ。なんという間でしょう。勘三郎さんの持っているあの、人の心をギュっと握っちゃう間。無駄のない動き。本当にうまぃ。すごいとは思っていましたが、びっくりしました。相手役は、高倉健さん。そりゃ、男も惚れますぜっていう男。男の中の男。しかも若い男子。寡黙で頼りがいがあって、訳あり。恩師のお嬢さんからも惚れられているけど、あっしは堅気にはなれない男ですって雰囲気。自分のことは忘れてくれって言われても忘れられません。あーこんなに格好よかったのですね、健さん。 軍のおエラいさんに若山冨三郎さん。牛耳るということばが似合っていました。悪役といえば金子信雄さんだったらしい。悪い三波伸介みたいでした。いやぁ、この時代の映画は面白い。緋牡丹博徒に続く新シリーズの1作目だそうです。
菊ちゃんのママは、もうとびっきり素敵でした。うっとり。池袋は怖かったけど、みてよかった。

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2013年4月 9日 (火)

歌舞伎座新開場 杮葺落 三部

二部で帰る両親を見送り。3部に突入。ほぼ座っているだけなのに、猛烈におなかがすいてきました。3階でアツアツの鯛焼きをほおばり、おさる到着を待つ。そこに学友も登場。一緒に鯛焼きタイム。一日中観ているはずなのに、まだ一度も会えなかった歌舞友は偶然お隣の席でした。いろんな友と、今日の良き日にここにいる幸せを噛みしめあう。
三部の最初は「盛綱陣屋」。一日に2陣屋はヘヴィだわと思っていましたが、じっくりと魅せられました。ただ、みんなが辛抱するお役なので、一緒に辛抱していたらクタクタになってしまいました。特に、盛綱の仁左衛門さんのは主従・兄弟・親子・夫婦・ありとあらゆる人間関係がからむ。かつ戦うことの意味まで考えさせられる。何のためになのか。とにかく考えこむ。心の機微を表す動作も表情も少ない。それでも多くのものを物語る。みているこちらも一生懸命観る。そして、一緒にクタクタに。その上、最後には幼いながらも命をかけて守ろうとするもの想いをみせつけられる。これで身体を硬くしたのか、もう盛綱陣屋をみている辺りから、二の腕が痛くなりさすりさすりみました。盛綱の仁左衛門さんの肝は素晴らしかった。東蔵さんの微妙の、心で泣くところもすばらしかった。我が子を思う篝火の時蔵さんの熱さもすばらしい。芝雀さんの早瀬の家を想う気持ちもすばらしかった。ちっちゃいのに高綱一子小四郎の金太郎くんは立派な武士でした。あんなにちびっこいと思っていた藤間大河くんも、きちんと位を感じる盛綱一子小三郎でした。あーくたびれた。こういう骨のある芝居は、沢山観る日でない方がしっかりみれるのでしょうね。勝手に一日中いるのですが。
最後の幕合。おさるに、素敵なお菓子があるわよと薦め 再び売店詣でに。
本日の最後、「勧進帳」。これでもかと高麗屋~とかかる。大向こうかかりすぎ。わかってますよ!と内心思う。勧進帳だから仕方ないけどさ。そんなに弁慶ばかりに応援しなくても。判官贔屓したくなりました。
先ほどの盛綱陣屋は、頼朝亡き後 源氏が鎌倉方と京方で争う話でした。こんなに命掛けで義経を守った後の源氏の行く末を先に観るという順番になったなぁ。幸四郎さんの弁慶と、菊五郎さんの富樫には緊迫感を感じませんでした。いろいろな役者の組み合わせで、いろいろな気迫を感じるのも楽しみの一つでしたが。相性?梅玉さんの義経は品位がありました。菊五郎さんの富樫も、懐の大きそうでした。でも、個々によいという感じになり、やりとりでみせる感じが余り伝わらずそこが残念。四天王にずーっと注目してみていました。亀井六郎は染五郎さん、片岡八郎は松緑さん、駿河次郎に勘九郎さん。あーここに海老蔵さんがいて欲しい。常陸坊の左團次さんは絶対に必要です。四天王もう一人増やしてもいいじゃん、開場記念に(よくないけれど)。四天王に海老蔵さんもいて欲しかった。とても頼もしい四天王でした。じっとしている雄姿をじっとみていました。
終日真剣に歌舞伎座を堪能。くたびれ果てて、帰路につきました。どうもありがとう歌舞伎座。

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2013年4月 8日 (月)

歌舞伎座新開場 杮葺落 二部

浮足立ったまま、2部へ。1部で歌舞伎座を後にする歌舞キチのかわいこちゃんの友人を見送る。また5月の初日に逢いましょう、その時には一日中ずっと一緒よ。友を見送った後、両親到着。家族で観劇。3階がとれてなによりです。3階でも両親は喜んでくれました。2部の東桟敷にはきれいどころがずらっと。芸者さんの総見。幕があがる前から華やか。
2部は「弁天娘女男白浪」から。菊五郎さんのおなかは、あんなにたっぷりしていたかしら。なんて思いましたが、伝統芸能の世界では40・50は鼻垂小僧というのがよくわかりました。菊五郎さんの弁天と、左團次さんの南郷は、おおらかで優雅な不良でした。粋な悪人。娘から男に戻った瞬間が、格好よかった。伸びをするところとか。バレたとなっちゃ俺は腹をくくっちゃうぜ。悪い人なのにヒーローのようでした。このゆったり感が、歌舞伎の至芸なのだなぁ。
駄右衛門は、團十郎さんだったのになぁ。成田屋~と心の中で思う。團さまの駄右衛門は、頭巾を被っているのに、それじゃ一つも隠れていませんぜというおおらかな感じがしてすごく好きです。粋な悪の野郎どもの大元締めって感じがしていいなぁ。成田屋~と偲ぶ。
続いて稲瀬川勢揃の場。3階の一列目上手端の席から、花道に並ぶ弁天と忠信利平までみえました。赤星十三もちょこっと。舞台に勢揃し、名台詞。いいねぇ。駄右衛門が、カッカッとぬかすところが好き。続いて菊五郎さんの弁天。三津五郎さんの忠信利平。忠信利平は、傘の柄でない方を持つ姿が好き。時蔵さんの赤星十三郎。最後に南郷の左團次さん。あたりまえなのだけれど、台詞廻しがったっぷりしていいリズムだなぁ。気持ちがいい。
ここまでなのかと思いこんでいました。10分休憩をはさみ大屋根の大捕りものがありました。立ち廻り大好き。情熱大陸をみたら足の裏が糊ですべるとおっしゃっていましたが解決できたのでしょうか。最後は、がんどう返し。おお!3階は最後までみることができてお得。単純な仕掛けなのだけれども、スペクタクル感があってすばらしいと思う。新しい劇場での初がんどう返しは菊五郎さんがなさったのですね。続いて山門。そういえば、駄右衛門の吉右衛門さん実子は、実は浜松屋の息子つまり菊之助さんという設定だわ、ほぉ。っと現実の婚姻による親子関係を考えたりもしました。
休憩。1階売店の再調査?!マスコミがいなくなり、ほっとする。1部に入場する際に並んでいるときにも、大量のマスコミが取材していました。報道することは、そんなに何もかも優先されてしかるべき事なのであろうかと疑問に思う。着飾った人たちの中に大勢のマスコミ。幕合に、着物の方の横に脚立を置きロビーに直に座って原稿を打つ姿は、場にそぐわないし興覚めした。おめでたい日なので文句はこれぎり。1階の売店には、なかなかステキなお菓子が沢山。次に来た時にはスヌーピーの助六の巾着にはいった飴を購入することに決め、初日は2種類のお菓子だけにしておきました。今日はこの辺りにしておいたる。
続いて、「忍夜恋曲者」。1部の相模にもしびれました。が、この滝夜叉の玉三郎さんも もうすばらしいのなんの。幕明け、場内は暗く妖しげな雰囲気。そのの中、すっぽんから美しい如月登場。新しい劇場での初すっぽん使用は玉三郎さんがなさったのですね。ろうそくの灯りに照らされると、白塗りは本当に膚の色にみえました。江戸の頃の小屋のことを書いた本の通り!隣で母が、あれは誰?あんまり可愛らしくみえたので別の人かと思っちゃったわっと言っていました。この世のものでない感がありました。傾城というよりも位の高い人のようでした。
光圀は、松緑さん。シャープになられたので光圀がよく似合っていました。台詞のやりとりもあるのですが、言葉がいらないくらい動きによる駆け引きの感じがよかった。こんな古御所に傾城とは。そりゃ妖しい。おどろおどろしさでなく、優雅で古風で気がつくと魅せられているという世界。こういうのが耽美であろうか。よかった。如月は実は平将門の遺児滝夜叉姫と本性を顕し、大蝦蟇を従えて光圀に抵抗とありますが、そんなに大蝦蟇でもないような。魁春さん襲名の時に観た舞台ではもっと大きかったような。頭の中で巨大化していたのかもしれません。静かに始まり、最後には屋台崩しという派手な展開。2部は、がんどう返しに屋台崩しと、大袈裟でドラマチックでした。
続く。

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2013年4月 7日 (日)

歌舞伎座新開場 杮葺落 一部

歌舞伎座新開場 杮葺落。まちにまった歌舞伎座開場の初日に駆け付けました。どっぷり歌舞伎に浸かった1日でした。その後は、あーあ終わってしまったなぁと、ぼんやりと過ごしていました。海外旅行から帰ってきたような充実感。「ふぬけ」になってもおかしくないくらい濃厚な一日でした。
朝、開場1時間前から歌舞キチのかわいこちゃんと共にスタンバイ。スタンバイしてみても、何をしたらいいのかわからない。地下の売店は10時の時点ですでに大賑わいでした。いてもたってもいられない人大集合ですものね。
歌舞伎座に足を踏み入れた時に、じわーっと感動した。切符を切ってもらい中に入ると、いままで変わらない風景が目に飛び込んでくる。赤い絨毯、赤い柱。入口上の壁には、今月と来月の演目がかかっている。そうそう、これこれ。待ってました、歌舞伎座。おかえりなさい歌舞伎座。一つ一ついろいろなことに感激して大騒ぎです。10時に劇場下に到着していたのに、切符をきってもらったときにはもう開演10分前でした。浮き足だっていました。
先日、サントリー美術館での歌舞伎座展で展示してあった絨毯。フカフカの毛足の絨毯に、足を乗せると沈むくらいの毛足の長さ。3階まで、エスカレーターがあるわ。エレベーターまで!目にしたものを、あれこれ友と確認しあう。席にきて、座ってみてまたニヤっとする。クッションがいいし、背もたれも長くなっています。座ってみると、3階からも、花道七三がみえるではありませんか。わぁお。1列めということもあるかもしれませんが、見やすいことといったら。ニマニマしました。
最初の「鶴寿千歳」。緞帳があがると松があり、舞台が広がる。あー歌舞伎座って広い。そうでした。こんなに広いところでした。3階でも、舞台の新しい木のいいにおいがしました。視覚・聴覚に続き嗅覚でもワクワク。まずは、この舞台に力いっぱい拍手。新しい歌舞伎座の舞台に登場するのは、染五郎さんと魁春さん。まず、深々とお辞儀する。ここでまた大きな拍手。品がよいお2人でした。続いて。背景が松から富士へ変わり更にお若い世代登場。天才右近ちゃんが登場すると、すぐにわかります。続いて梅枝くんが目に飛び込んできました。あと壱太郎くんも。注目しているからね。な。10人位の宮中の男女が祝いの舞を踊る。ここで、藤十郎さんがセリ上がってきました。もう、おめでたさも最高潮。最後に、藤十郎さんだけが、しずしずと花道を去っていきました。この世のものでないありがたさがありました。セリも花道も最初に、藤十郎さんがお使いになったのですね。そして、ここにいてほしかった團十郎さんことを考えました。成田屋~。みえなくってもきっと出ていらしゃいました。成田屋~。
次は最初の幕合。最初の最初のって、我ながらうるさいけど。そうしたら、売店の壁一面に脚立にのったカメラマンが押し寄せてカメラをかまえている。異様な光景。そんなに狙われた中恐ろしくって買い物できるかアホと柄が悪くなりました。
続いて「お祭り」。十八世中村勘三郎に捧ぐ「お祭り」です。幕があがる前から、中村屋~と沢山大向こうがかかり、また涙ぐむ。ここでも、力いっぱい手をたたきました。
常識幕があくと、浅葱幕。なんだか濃い気がします。新しいからでしょうか。中央には、三津五郎さん。頼もしかった。所縁の役者さん大集合。おーい、おーいと舞台から声がかかり、花道から登場したのは勘九郎さんと七之助さんと思っていたら・・・花道七三まできたら、3人でした。勘九郎さんに手をひかれた七緒八くんも。どうりで1階最前列の人達が顔をほころばせていると思いました。中村屋一門が勢ぞろいして踊りました。御弟子さんたちにも沢山の拍手を送りました。小山三さんも茶屋の女のこしらえで一緒の舞台に。それも、よかった。中村屋~。ここにも、みえなくって勘三郎さんもと出ていらしゃるはず。喜んだり涙ぐんだりと大忙し。
最後に「熊谷陣屋」。さよなら歌舞伎座の時の「熊谷陣屋」を観て、この芝居の奥深さがやっとわかりました。それからは、じっくり腰を据えて堪能できるようになりました。今回は、熊谷よりも相模が印象に残った。いろいろな相模のよさがあるであろうが、玉三郎さんの相模は心に染み、とても美しかった。小次郎の首を打掛で包み抱きかかえる場面は、胸が痛くなった。 声がかかり義経自らが登場。義経は、仁左衛門さん。存在は大きいのだけれども前に出すぎない。相模も、義経も、自らの想いをひた隠しにするという設定。けれども、周囲に明らかになってしまうほど2人とも気持ちをあらわにしていた。押し殺しても、はっきりわかる想い。そこに歌舞伎の美があった。歌六さんの弥陀六もすばらしかった。
休憩時間も、歌舞伎座のあちこちが気になりワクワクと歩きまわる。あっちもこっちも調査しなくっちゃと休まる暇もありません。一日中ここにいられるって、ステキ。
続く。

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2013年4月 2日 (火)

おかえりなさい歌舞伎座

初日にかけつけました。おかえりなさい歌舞伎座。
130402_143527入場前からウキウキわくわく。会場地下まで来ていても、いまだに歌舞伎座に来ているのかしらと不思議な気分。
いざ、歌舞伎座!わー絨毯がフカフカだわと驚いたり、いままでと同じながめの2階のロビーの様子に喜んだり(暫の板絵はなかったけれど)。3階までエスカレーターがあるのねとびっくりしたり。3階からでも花道の七三がみえるんです!椅子に座ってそのクッションにもニンマリする。天井が今までと一緒だわと喜ぶ。あれやこれや、もうお騒ぎ、お祭り騒ぎです。
演目ひとつづつ一生懸命観ました。一球入魂。集中。手が痛くなるほど拍手しました。うれしくて仕方がないもの。歌舞伎座で歌舞伎を観ているのだわ私と感激する。豪華な配役に喜ぶ。休憩時間には、劇場中を調査。もうクタクタです。1部2部3部と通しでみたからでしょうが、こんなにクタクタになったのは久しぶり。3部では、何故だか二の腕が筋肉痛になりました。二の腕が痛いよぉだるいよぉ楽しいよぉ。ぐったり。楽しかったけど、ぐったりです。ぐったりだけど楽しかった。
終日3階から鑑賞。3階からでも舞台の新しいにおいがしていました。幸せでした。腕の湿布を貼って寝ます。明日から何度も思い返し、じっくり楽しみます。

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2013年4月 1日 (月)

お花見

先日、上野で御散歩しながらお花見をしてきました。鶯谷の方から歩いてみました。イナムラショウゾウみたいなスイーツのお店があるあたりにもこじんまりとした桜並木があって大層キレイでした。上野はどっちかな?と歩いていいると寛永寺がありました。葵の御紋のついた荘厳なお寺。寛永2年に建立され、年号をとって寺号を「寛永寺」とし、京の都の鬼門を守る比叡山に対して、「東の比叡山」という意味で山号を「東叡山」としたそうです。
大河ドラマでもっくんが徳川慶喜を演じた際に、江戸を去る前に蟄居していたところという印象が強く、寛永寺=もっくんち と思ってしまいます。水戸退去の前に2か月ほど寛永寺の書院にいらしたそうです。「将軍江戸を去る」の時ですね。葵の間、あるいは蟄居の間として保存されているそうです非公開でしたが。ここの桜もきれいでした。人もそんなに多くなく、静かに時が流れていました。寛永寺墓地には、徳川将軍15人のうち6人(家綱、綱吉、吉宗、家治、家斉、家定)が眠っているそうです。
寛永寺からちょっと歩くと、もう子供図書館でした。なるほど、ここにでるのですね。上野は桜で大混雑かなと思いここのカフェテリアで休憩。図書館で児童書をグルグル歩いて眺める。子供のころ読んだ布張りの赤い本のギリシャ神話を、もう一度読みたくて探しているので、ここでも探してみる。数冊あるギリシャ神話全集の形態っだたような記憶があるのですが。ここにあった『ギリシャ神話』を子供用の椅子に座って読んできました。これかなぁ?
その後、国立博物館へ。売店が新しくなったというニュースを読んだので楽しみに行ってみる。大層こ洒落たスペースになっていました。外国のよう。沢山関連書籍があるのが魅力的だったのですが、高い壁を生かし、高さのある収納になっていました。とてもお洒落だけれども、平積みのスペースがほとんどなくなり、手にとりにくくなったなぁ。いいのだけど残念と思いつつ、長いスロープをおりていくと、スロープの手すり面をつかって、沢山の仏像関連の本が見やすく手にとりやすく並べてありました。なるほど。考えましたねぇ。東博すばらしい。 展示を少しながめ、春の特別公開している庭をのんびり眺めてきました。ここの桜はだいぶ散ってしまっていますが、種類がさまざまで茶室もあり優雅。東博すばらしい。
上野の駅に近寄ると、もうぐちゃぐちゃの人人人。退散してきました。ラファエロ展がみたかったのですが、国立西洋美術館の建物からあふれるほど人がいたのであきらめました。
桜の季節は、鶯谷からのコースがいいかもしれません。

歌舞伎座新開場 あと01日

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