四月大歌舞伎千穐楽
千穐楽の歌舞伎座へ。もう一度一部をみてきました。3階の3等Bから観賞。ここでも花道がみえてびっくり。熊谷陣屋の十六年は~の台詞のところがまさか見えるとは。やるじゃん隅と思った(でも呼び捨て)。入退場の流れの悪さには、隅に提言だと思うけど。3階では、口ぐちに劇場の改善点を言い合ったりほめたりする人がいて、他人の意見も面白く拝聴しました(聞き耳を立てました)。みんな歌舞伎座が大好きなようです。わたくしも。
初日の通し観賞では、疲労困憊してしまいました。1部だけなので、元気いっぱい。そして、落ち着いてじっくり鑑賞。幕開けの「鶴寿千歳」。初日は、わー幕があいた!わー舞台だ!やっぱり歌舞伎座の間口は広い!なんだか新しい木の匂いがする!ううう同じ~と劇場ばかりみていたようです。厳かに染五郎さんと魁春さんが登場。先に歩く染五郎さんの1歩。小さな一歩でも歌舞伎界における偉大な一歩ですなー。宮中男女がわらわらと登場。天才右近ちゃんは、うまい。局くらい貫禄もあるけれど。壱太郎くんはいつも初々しくかわいい。藤十郎さんが登場するとありがたさがある。團さまと一緒に出てきてほしかった。
「お祭り」七緒八くんの初日からの成長ぶりに驚きました。初日に、これは楽までに真似していい動きをするでしょうねと友と話していたけれど、想像以上。扇をバッと片手で開く間合いで、自分も開いていました。ちゃんと見得もきっていました。もう全員の目を釘附けにしていました。特にちびっこの国生・宗生・宜生・虎之介くんたちの時には動きも盛んに。お父さん時にも。後ろからじっとみつめる小山三さんや、そっと手をかける七くん。周りの役者さんたちもニコニコ見守る。劇場中がニコニコと。ニコニコしながらも、これを十八代目がみたらどんなに目じりをさげて喜ぶでしょうと思い涙がでてきた。三津五郎さんの「さぞ、十八代目も喜んでいることでしょう」という言葉がおおきくてあったかくてジーンとしました。踊りも頼もしくて、なんだかいいなぁと感動しました。中村屋のお弟子さんたちも踊るところがあって、いい演目でした。でも、十八世中村勘三郎に捧げるのでなく出て欲しかった。考えるとまた涙がでてきます。
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